【レストラン情報】オストゥーニの昼食
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.19>
オストゥーニ(Ostuni)での昼食。
この街では、ガイドブックにも常連の有名なオステリア(Osteria)が数軒ありますが、折角なので、新規開拓!と、事前にチェックしていたお店に行くことにしました。
洞窟住居をイメージさせる内装です。
早速、お薦め料理を、注文しました!
プーリア州は、フォカッチャも有名です。
野菜が美味しいこの地では、フォカッチャに、トマト(pomodoro)、
じゃがいも(patate)、玉ねぎ(cipolla)、ズッキーニ(Zuchini)等々、
野菜をトッピングして焼くことが多いです。
この時は、トマトがトッピングされていました。
キュッ、キュッ、と噛みしめるたびに、小麦の風味が感じられて、美味しいフォカッチャです。
今回、南イタリアで感じたのは、パンが美味しい!という事。
塩も、油分もしっかり入っている、日本のパンに似ています。
柔らかい食感と、小麦の香りが良く感じられました。
パンも、イタリア各地によって、本当に様々です。
特に、有名なのが、塩なしの「トスカーナパン(Pane toscano)」。
中世の時代、中部イタリアでは、塩に税金がかかったことがあり、
「ならば、塩は使わない!」と、塩なしパンを作り始めたと言われています。
今も、その塩なしパンは健在で「トスカーナパン」として、食べられています。
その代わりに、トスカーナ料理は、塩味がやや強いのです。
最初は、「あれ?」っと思う塩なしパン、味わいもあまりなく、パサパサした食感ですが、この塩味が強いトスカーナ料理と一緒に食べていると、段々、この塩なしパンが美味しく感じられて、止まらなくなるのですよね。
私も、トスカーナ州内で、2年間料理修業をしていたので、日本に帰国した直後すぐに作っていた料理は、塩辛かったようです。
(自分では、あまり気づかないのですが)
これ、トスカーナ地方で修業した料理人さんの「あるある」のひとつ。
帰国後、「塩を落とせ、落とせ」と言われるのですよね。
このレストランで、お料理全般に使われるオリーブオイルと、ハウスワインを頂きました。
前菜が運ばれてきました。
お皿を見た時の第一印象は、「あ、既製品(瓶詰)かも、残念だな」。
レストランでの食事は、お店ならではの味を口にしたいもの。
瓶詰めをそのまま加工せずに、お皿に並べるだけでは物足りません。
それなら、お家でも食べることが出来ますからね。
それぐらい、形が綺麗で整っていたのですが、なんと、すべて自家製。
ドライトマト(pomodoro secco)、茄子(melanzane)、アンティチョーク(Carciofi)。
それぞれ、干してから、オリーブオイル漬けにしたもの。
これは、素晴らしい!
歯応えもあって、美味しかったです。
これも、プーリア州の名物茄子料理。
茄子とパン粉、チーズ等で味と調えてから丸め、油で揚げたもの。
プーリア州は、本当に、野菜が美味しい!
きっと、太陽の光をいっぱい浴びて、美味しくなるのでしょうね。
こういうシンプルな揚げ物も、プーリア州らしいです。
オレッキオは、「耳たぶ」という意味。
こちらの「オレッキオ」は、ひとつ500円玉ぐらいの大きさで、かなりのボリュームでした。
「チーマ・ディ・ラーパ」は、イタリアの「蕪の葉」ですが、どちらかと言うと、日本の「菜の花」に近い味わいです。
アンチョビの旨みと、「モッリーカ(カリカリ炒めパン粉)」と相まって、美味しい一皿。
最後に、エスプレッソを注文したら、アーモンドクッキー(ビスコッティ)も添えて出てきました。
「ビスコッティ」は、トスカーナ郷土菓子のひとつ。
「カントゥッチーニ(Cantuccini)」とも呼ばれています。
これは、もう全国区の焼き菓子で、各地で、食べることが出来ます。
それぞれ、少しずつ材料も違い、大きさ、食感なども違い、面白いですよ。
もちろん、アルベロ・オリジナルレシピもあり、時々、焼かせてもらっていますが、こちらも、好評を頂いております。
また、機会がありましたら、ご紹介しますね。
オストゥーニでの昼食。
美味しかったのですが、ただ、パスタの量が多すぎたようで。
胃がムカムカして、ごの後、ずっと、しんどかったです。
これ、北イタリアのヴァッレ・ダオスタ州(Valled’Aosta)のコーニェ(Cogne)で、カモシカ(antilope)を食べた時に、食当たりした時の感覚に似ているな。
あの時は、七転八倒!
翌日の夕方まで、ダウンしてました。
いかん、いかん!
まだまだ旅は序盤。
体調、特に、胃腸管理をしっかりしなくては、です。
お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。