豪華!アマルフィ大聖堂
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.56>
中世の時代、海洋国家として繁栄したアマルフィ(Amalfi)。
世界遺産にも登録されているアマルフィ海岸(Costiera amalfitana)に点在する街の中でも、中心的な存在で、日本でも有名ですね。
サレルノから船で到着した海の玄関口では、大きなタイル絵が迎えてくれます。
地中海の海図(Mappa del Mar Mediterraneo)
左上に、イタリアの地図があり、船の絵が、いくつか描かれています。
アマルフィから、地中海へ。
ギリシャ、リビア、キプロス島、そして、エーゲ海…。
広く交易をしていたことが分かりますね。
海辺の門(Porta della Marina)
さあ、門をくぐりましょう!
アマルフィ大聖堂(Cattedrale di Sant'Andrea / Duomo)
ぱっと、前が開け、ドゥオーモ広場(Piazza Duomo)に出ます。
そして、目の前にそびえ立つのは、抜群の存在感、アマルフィ大聖堂です。
9世紀に創建され、10世紀に増築。
13世紀には、シチリアのアラブ・ノルマン様式での改築もありました。
その後も、改修が繰り返され、現在は、18世紀改築時のバロック様式が中心の建築となります。
実は、14年前に、訪れた時は、ナポリからのバスに乗車。
渋滞に巻き込まれて、アマルフィ滞在時間は、30分もなかったんです。
メイン通りを行き来するだけで、大聖堂の中に入れなかったのが、本当に残念で、今回、念願の再訪となりました。
大階段を上りましょう!
階段の途中、立ち止まって見上げると、大聖堂が迫ってくるような感覚になりました。
上部の美しい、金箔を施したモザイク画は、圧巻!
思わず、のけ反って見入ったので、その場で、後退りしそうになり…、
危ない、危ない…。
階段から、落ちるところでした。
階段を上がりきったところから、振り返ると、こんな感じ。
大聖堂内に入ります。
大聖堂の内部
素晴らしいバロック様式。
螺鈿や金の装飾が、中世時代の繁栄、海洋国家としての国力・勢いを感じます。
厳かで、静かな空気が流れていてました。
アマルフィ大聖堂は、もうひとつ見所があります。
教会正面・左側から入る中庭です。(有料)
それが、こちら。
天国の回廊(Chiostro del Paradiso)
13世紀に造られたアマルフィ貴族達のお墓。
アラブ様式の2対の柱が特徴で、中庭から回廊へ、優しい光が差し込んでいます。
死後、ここに葬られ、天国へ旅立つ…。
静寂と穏やかさを感じさせる空間でした。
当時は、この壁に沿って、棺がいくつも置かれていたそうです。
礼拝堂もあります。
かなり古くなり、損傷が激しいフレスコ画。
14世紀頃に描かれたと言われています。
でも、この様子が、長い、長い時間の経過を感じる事ができ、また、心惹かれちゃうんですよね。
写真撮影禁止でしたが、他に、地下聖堂もあり、そちらも、厳かな空気が流れていました。
大聖堂の回廊(Chiostro del Duomo)
朝から、私も、厳かな気持ちに…。
念願のアマルフィ大聖堂を堪能出来て、大満足。
朝のアマルフィ散策は、ここまで。
今から、バスに乗って、崖の上の美しい街・ラヴェッロ(Ravello)に向かいます!