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ボルツァーノで、厳かに、静かに過ごしたクリスマス・イブ(2016年12月24日のお話)

<イタリア旅行記(2016年冬・北イタリア)no.12(番外編)>

まだ、ベルガモ滞在は続くのですが、ちょっと、ここで、番外編。
ベルガモ滞在数日後、さらに北東へ移動。
トレンティーノ=アルト・アディジェ州のボルツァーノ(Bolzano)で、
クリスマス・イブからの2日間(12/24、25日)を過ごしました。

南チロルと呼ばれてる地域でもあり、公用語として、イタリア語とドイツ語が使われています。

滞在記は、後日、ゆっくりと綴りますが、ボルツァーノで過ごしたイブの夜の
ことを、先に、書かせて頂きます。

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ボルツァーノ大聖堂(ヴェルター広場)
(Duomo di Bolzano in Piazza Walther)


クリスマス・イブ、12月24日の夜。
街中の全ての店が閉まり、ひっそりと静まり返った中、
ローマの、ヴァティカン市国にあるサン・ピエトロ寺院(Basilica di San Pietro in Vaticano)で行われていたクリスマス・ミサが、生中継されていました。

粛々と進むミサは、なんと5時間程続きました。
その放送中、偶然なのか、放送内容のタイミングに併せて、ボルツァーノ大聖堂の鐘が鳴り響くのです。

何度も、何度も…。
視覚(テレビ画面からの情報)と、聴覚(外から聞こえてくる鐘の音)からくる不思議な感覚。
その度に、なぜか鳥肌が立ちました。

ミサでは、この一年(2016年)を振り返り、日々の生活での別れ、そして、
世界で起きたテロ事件、イタリア中部地震の事にも触れて、
全世界で、亡くなられたすべての方々への祈りを捧げるのです。


実は、私は、このクリスマス・ミサを見たのは初めてだったのですが、
十分、言葉が分からなくても、理解できました。

12月24日の夜は、言葉や国籍が違っても、年齢や世代、考え方が違っても、
全てを越えて、只々、祈りを捧げる時なのだと。

家族と過ごすクリスマス・イブ。
そして、教会のミサに参加したり、この放映を見ながら、祈る夜。
イタリア各地で、地元の教会の鐘が鳴り、厳かに、心静かに、多くの方々が過ごしているのだろう。
そう思うと、私は、この放映を見ながら、涙せずにはいられませんでした。


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