ファヴィニャーナ島の名物・マグロの追い込み漁 「マッタンツァ」
<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.40>
マグロは、シチリアでも、良く食べる食材のひとつ。
特に、マグロ漁が盛んな最西端の町・トラーパニ(Trapani)近辺では、
5月~7月にかけて、生マグロが出回り、魚市場を賑わせています。
そのトラーパニから、南西へ 18㎞ 程離れたファヴィニャーナ島では、
古代から続くマグロの追い込み漁「マッタンツァ(Mattanza)」が行われていました。
この追い込み漁、ファヴィニャーナ島の名物として、5~6月には、観光ツアーにも組み込まれて、人気だったとか。
ただ、危険を伴う漁でもあり、2007年に取り止めとなったそうです。
後日、訪れたマルサラ(Marsala)のレストランで、この「マッタンツァ」の様子が描かれた絵を見ることが出来ました。
ちなみに、サルデーニャ島の南部・サン・ピエトロ島(Isola di San Pietro)の港町・カルロフォルテ(Carloforte)も、マグロ漁が盛んで、
「マッタンツァ」も、行っていたそうです。
このお話をして下さったのが、このマグロ加工専門店のご主人です。
島内でも有名なお店で、店内は、マグロ加工品でいっぱいでした。
最後の「マッタンツァ」で獲ったマグロで造られた缶詰。
記念として、大切に取っているそうで、大切なものを見せて頂きました。
「マッタンツァ」は、いつか復活するのかを聞いてみると、
「たぶん、無理かな」と、とても残念そうに言われていました。
「でも、ファヴィニャーナ島のマグロは最高!絶対、食べて帰るんだよ」と
アドバイスを頂き、「もちろんです!」と、私。
その後、お土産として、お勧めマグロ商品を購入してから、
さあ、マグロを食べに行きましょう!
途中、赤い皮のにんにくと、その横、シチリアならではの「塩田で、海水を天日干ししている様子」の絵を発見!
うん、やっぱり、ここはシチリア。
町を歩いていると、所々で、肌で感じるシチリアの風。
本当に、心地好いです。
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