パピルスが自生する泉☆アレトゥーザ@シラクーサ(シチリア島)
<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.69>
シチリア島の東部に位置するシラクーサ(Siracusa)は、
古代ギリシャ時代から繁栄し、彼らが残した遺跡や文化が、今でも感じることができる歴史ある古い街のひとつです。
シラクーサ発祥の地と呼ばれるオルティージャ島(Ortigia)には、観るべき歴史的遺産が沢山あります。
まずは、オルティージャ島に入って歩いてすぐ目に入るのがこちら。
アポロ神殿跡です。
紀元前7世紀末に造られた、シチリア最古のドーリス式神殿の遺構です。
写真・右奥にあるのが、神殿の跡で、2本の柱、そして石壁を見ることが
できます。
そして、この神殿跡の向かいには、メルカート通り(Via Mercato)。
その名の通り、テントが張られた路面店が立ち並ぶ「市場(メルカート)」があります。
紀元前の神殿跡と、今の、活気ある日常が息づいている場所が混在する空間、私は大好きです。
そのまま大通りに出て、南に下がっていくと、広場に出ます。
アルキメデ広場(Piazza Archimede)です。
イタリア語表記では「アルキメデ(Archimede)」。
英語表記だと「アルキメデス(Archimedes)」。
そう、誰でも一度は、耳にしたことがある名前、有名な古代ギリシャの天才数学者・アルキメデス。
日本でも、菅田将暉さんの映画「アルキメデスの大戦」(2019年公開)で
数年前、話題になりました。(私も見ました)
彼は、ここシラクーサ出身。
生まれたのは、紀元前3世紀。
シラクーサが、古代ギリシャの植民地だった時代。
70年程の人生で成した彼の偉業に捧げられて造られた広場で、噴水もギリシャ神話に登場する太陽神のひとり・アルテミス女神だそうです。
凄いな…。
さらに南に進むと、シラクーサを訪れたら必見のアレトゥーザの泉(Fonte Aretusa)があります。
古代ギリシャ神話にも登場する伝説の泉で、世界最古の紙・パピルス(Papiro)が自生する場所でもあります。
シラクーサは、パピルスの保護地でもあり、現在も、パピルスの存続・普及に尽力しています。
お土産として、パピルス紙も売っているんですよ。
このアレトゥーザの泉の先は、海。
ここからの夕景が、これまた素晴らしい!
今回のシチリアの旅では、本当に、美しい碧い海&青い空、そして、海からの心地よい風に心癒されてました。
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