めっちゃ、レトロなローカル線
<イタリア旅行記(2007年秋・シチリア東部&カラブリア)no.62>
‟ 救世主・現る! ”で、なんとか、カターニャへ戻る方法が分かった、私。
教えてもらった方向へ、歩き始めました。
坂道を登っていくと、今までいたブロンテ(Bronte)の街が一望できます。
ブロンテの街(Bronte)
青い空に、なだらかな山並み、綺麗ですよね。
駅の方向は、今いる道を、ひたすら真っすぐに進むとの事。
真っすぐ…と言っても、決して一本道ではなくて。
十字路だったら、迷いなく進めるのですが、これが、微妙な分かれ道だと、足が止まります。
どっちが真っすぐだ…?
と、道なりに見比べて、野性の勘で進むしかなく、なかなかのサバイバル。
歩き続ける事、20分。
住宅地に入ってきました。
大丈夫? この道で、合ってる?
ドキドキしながら、さらに歩く事、10分程。
ローカル線のブロンテ駅に、到着です!
ブロンテ駅(Stazione di Bronte)
わ~、無事着いた!!
思わず、駅舎に、抱きついてしまいそうな勢いの私。
いや~、久々のピンチでした。
もしも、帰れなくて、ホテルも取れなくて、野宿…?っとまで、
一瞬、頭をよぎったし。
無事、帰れると思ったら、ちょっぴり目頭が熱くなってきて、
本当に、良かった…。
そして、駅で待つこと、30分。
カターニャ行きの列車が、駅に入ってきました!
これが、なんとも可愛らしい2両編成の列車。
車掌さんも、1両に、おひとりずついて、なんだか、ほのぼの。
早速、乗車します。
このレトロな車内。
革張りの椅子、ちょこっと破れてたり、端っこに、落書きがあったりするんだけれど、それもまた味わいがあります。
そして窓の開閉は、窓の下にあるハンドルをぐるぐる回す手動式。
窓の下にあるハンドル
一気にテンションが上がる私!
いや~、きっと、この列車に乗るために、私はブロンテまで来たのね~。
(訪問主旨が、変わってます)
乗客も少なく、私を入れて3人、貸しきり状態です。
ピーっと笛が鳴り、出発です。
カターニャまで、レトロな雰囲気を堪能しました。