カタロニアの城壁 ~昼編~
<イタリア旅行記(2009年夏・サルデーニャ島&ローマ)no.5>
サルデーニャ島は、中世の時代、スペインのアラゴン家によって支配され、
北部のアルゲロ(Alghero)周辺は、カタロニア人の植民地になっていました。
現在も、この辺りをカタロニア地方(Catalana)と呼びますし、
パエリア(Paella all'algherese)等、スペイン料理に近いものも食べられています。
アルゲロの見どころのひとつ、海に面して造られた「カタロニア城壁(Mura Catalana)」。
ここからの景色が最高!(ottimo !)だよと、聞いたので、何度も足を運びました。
まずは、お昼の様子。
当時は、要塞の砦として作られた「壁」ですが、現在は、海沿いの散歩道として、地元の方々の憩いの場所となっています。
私も、南から北へ、当時の「壁」に沿って歩きました。
海の色、空の色が、本当に明るくて、綺麗で…。
この散歩道を、ゆっくり通るだけでも、ふっと肩の力が抜けて、英気を養えます。
遠くに、続く地平線へ目を向けると、ほんの少しカーブに湾曲になっていて。
目の錯覚?、気のせいかなと、思っていたのですが、
撮影した写真を、改めて見ても、ほんのりカーブになっています。
「やっぱり地球は丸かった…」?
いやいや、「青かった…」ですね。
カメラに入る光の加減かもですが、こういう予想外の景色も嬉しいものです。
ちょうど、散歩道の半分ぐらいのところ。
海と反対側には、サン・フランチェスコ教会が見えました。
途中の広場には、大砲が、海に向けて置かれています。
海から攻撃された時は、ここから砲弾を打って、反撃していたのでしょうね。
本当に、鮮やかで、様々な青が、目の前に広がります。
北側にあるヨットハーバーに、到着です。
1km程の散歩道。
本当に、青い海と青い空を堪能することができます。
立ち止まって、波音を聞き、風に吹かれているだけで、気持ちが落ち着き、癒されました。
この散歩道の、要所要所に「塔(Torre)」も、建てられています。
元々は、見晴らし台として造られたものだそうです。
中でも有名な、スリス塔(Torre di Sulis)。
スリス塔(Torre di Sulis)
スペローネの塔(Torre dello Sperone)とも呼ばれていて、14世紀には、
既に、ここに建っていたと言われています。
この塔の上が見晴らし台になり、海からの侵入や攻撃に備えていたのでしょう。
ポルタ・テッラ塔(Torre Porta Terra)
街の中心にもある塔。
海にせり出して造られた、要塞の街・アルゲロで、その当時の名残を見ることができました。