カルタジローネ名物・魅力的な、陶器が埋め込まれた長階段(スカーラ)
<イタリア旅行記(2013年 シチリア横断)no.110>
シチリア島で、陶器の街として知られているカルタジローネ(Caltagirone)。
この街で、一番有名な観光名所と言えば、こちら。
142段の長大な階段・スカーラ(Scala)です。
正式名は「サンタ・マリア・デル・モンテの階段(Scala di Santa Maria del Monte)」。
この階段を上りきったところにある教会の名前が付けられていて、日本でいう、神社や寺院(教会)へと導く参道のようなイメージでしょうか。
う~ん、それにしても、長い…。
5分程、この階段を上るかどうか迷いながら、見上げていましたが、
ここまで来たのだから、やはり上らなければ駄目でしょうと決心。
ゆっくりとスタート。
この階段、一段、一段に、違う絵の陶器タイルが張り付けられているのも
有名です。
デザインは、花絵、動物絵、そして幾何学模様と様々。
写真に収めようと、しゃがみ込んで、頑張って撮影しても、1〜2段ぐらいしか、フレームに入らずで、大苦戦。
「あれ? 私、めっちゃ、階段にへばりついている?」。
ふと、我に返って、周りを見回すと、同じような体制で撮影し、
納得いく写真が取れずに、首を振っている人もいらっしゃって、ホッとしました。
142段。
途中で、挫けるかもと思ったのですが、階段の陶器タイルを見て、楽しみながら一段一段、一歩一歩。
スカーラの両脇には、陶器の店や、お土産屋さんなどもあり、ジグザグ、ジグザク、お店を覗きながら、楽しく、階段を上り切ることができました。
ホッとひと息。
その広場、教会前では、子供達がサッカーをしていました。
公園では、もちろん、本当に、少しのスペースがあれば、道でも、広場でも、サッカーボールを追いかけている、イタリアの子供達。
サッカー大国を支えているワンシーンです。
もし、ボールが、この階段を転げ落ちて行ったら、どうするんだろう?
と、なぜか私が、心配になったりして。
子供達は、上手にボールを扱っていましたし、万が一、転がっていっても、飛び跳ねるように元気だから、大丈夫ですね。
上がってきた階段を振り返ると、こんな感じ。
階段を上がったからこそ見ることができる、ご褒美の景色。
少し雲が多く、晴れ渡ったっという空ではないですが、それでも、良い眺めです。
この先には、数日前に訪れたラグーサ(Ragusa)があるのですよね。
そんなことを思いながら、この景色を眺めていました。
そして、春の頃には、この階段に、春色の花鉢が並べられて、
フラワーロードならぬ、フラワースカーラ、花の階段になるそうです。
それもまた、きっと美しいのでしょうね。