アンコール遺跡群 ③ バイヨン寺院内の美しいレリーフ、そして、デバター像
<旅行記(2011年ベトナム&カンボジア)no.27>
アンコール・トムの中心にあるバイヨン寺院(Bayon)。
ジャヤバルマン7世が、戦争に勝利した記念として、12世紀末に造られ、
「美しい塔」という意味のバイヨン内には、観世音菩薩を彫り込んだ多くの塔があり、古代インドの宇宙観を具現化したものとも、言われています。
バイヨン内の第一回廊には、12世紀、チャンパ軍と戦うクメール軍の行進から、日常生活の様子まで、レリーフ(浮き彫り)の壁画が描かれています。
絵解き図とも言われ、当時の様子をうかがい知ることができます。
イタリアのフレスコ画、モザイク画に近いものでしょうか。
流暢な日本語で説明するガイドさんに案内をしてもらいながら、
この美しいレリーフの回廊を通り、バイヨンの中心の塔へ向かいます。
途中、女性の姿をしたレリーフも、見ることができました。
当時の女官達をモデルにしたもので、「デバター」と呼ばれています。
様々なデバター像が見られるのも、バイヨンの魅力のひとつ。
中には、多くの装飾品を身につけているデバター像もあり、それは、王妃をモデルにしたのではとも言われています。
塔にも、四方に観世音菩薩像が彫られています。
なにか不思議な空間、雰囲気に包まれていました。
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