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スルモーナの名菓・コンフェッティ(ドラジェ)のミュージアムに行って来ました
<イタリア旅行記(2012年 ローマ&アブルッツォ&モリーゼ&イスキア島)no.31>
スルモーナ(Sulmona)を発つ日の朝、もうひとつ、この街で訪れておきたい場所がありました。
スルモーナの名菓・砂糖菓子のドラジェ、
イタリア語では、コンフェッティ(Confetti)と呼ばれていますが、
その老舗店・ペリーノ(Pelino)です。
コンフェッティは、結婚式などでレースに包まれたものが配られたりしてますよね。
アーモンドに、チョコレートがけされ、その上に、砂糖がかかっていて、
一粒、二粒、食べるだけで、なんだか幸せな気持ちにさせてくれる、
可愛らしい砂糖菓子です。
中心街から歩いて10分程で、到着です。
コンフェッティ老舗店・ペリーノ(Pellno)
入口は小さいですが、店内には、コンフェッティが溢れていました。
そして、その売り場の横に、展示室と小さなミュージアム(Museo)があり、
コンフェッティの歴史を見る事が出来ます。
早速、展示室へ。
500年以上前からの、職人さんが作られた作品が飾られていました。
当時から、お祝い事や、祭事などにも使われていたそうです。
19世紀頃から、陶器の器や、可愛らしく包まれて結婚式などでも振舞われていたそうで、これは、現代の引き出物の始まりだったのかもしれません。
現在、稼働している製造スペースを見ることができました。
展示用の製造機
左側の容器にアーモンドを入れて、ぐるぐると回しながら、右側から砂糖水を吹きかけて作っていきます。
昔は、手で、この鍋を動かしていたようです。
この製造機を見て、ふと思い出したのが、「金平糖」。
以前、金平糖工場の様子を見た事があり、同じような作り方をしていました。
そう言えば、金平糖は、ポルトガルから伝わった南蛮菓子で、
語源はポルトガル語の「コンフェイト」からきているそうで。
コンフェイト ←→ コンペイトウ(金平糖)←→ コンフェッティ
作り方といい、名前といい、似ていますし、もしかして、起源は同じ?
こうやって歴史を知り、点と点が線となっていく。
その瞬間が、堪らなく、さらに探究心が、ムクムク湧いてきます。
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このお店で、教室用にも、色々入っている、ミックスタイプを購入しました。
帰国後のレッスンで、皆さまも食べて頂き、スルモーナ、そしてコンフェッティのお話もさせて頂きました。
コンフェッティ
(Confetti)
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【店舗情報】
☆コンフェッティ・ペリーノ (Confetti Pelino)
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