フェニキア人の寄港地・ノラ
<イタリア旅行記(2009年夏・サルデーニャ島&ローマ)no.57>
カリアリ滞在3日目。
この日は、バスで西へ、目的地は、ノラの遺跡(Rovine di Nora)です。
こちらも、サルデーニャ島訪問時には、どうしても足を運びたかった場所。
フェニキア人の寄港地として、紀元前9世紀頃に造られた地域です。
カリアリからの直行バスはないので、まずは、最寄りの街・プーラ(Pula)へ行きました。
お土産屋さんで、行き方を聞いたら、ノラまでは、約3km程。
バスもあるのですが、なんせ、イタリアのこと。
数時間に1台ぐらいだそうで。
歩ける距離だから、標識に沿って、ひたすら真っ直ぐ、真っ直ぐ、歩いたら辿り着くそうです。
3Kmなら、歩いて、30分強。
よし!行ってみよう!
ノラ遺跡への道(La strada per le rovine di Nora)
ひたすら道なりに歩いて、歩いて…。
出会う人も少なくて…ほんとに、この道で、良いのかな?
着くのかな~?
と、ちょっぴり不安に思いながらも、この日も、本当に良いお天気で、
心地良く、お散歩日和。
気持ち良いな~っと思いながら、歩き続けると、標識を発見!
標識「rovine di Nora」
ほっ…と、ひと安心です。
ノラ(Nora)の標識に沿って、てくてく…、てくてく…。
歩いて行くと、ビーチを発見!
訪れた6月末は、もう、イタリアでは、夏バカンスが始まっていて、
海水浴 & 日光浴 を楽しむ方々で賑わっていました。
美しく、澄み切った海、そして、海
(Un mare meravigliosamente, bellissimo e, limpidissimo)
本当に、美しく、どこまでも澄み渡る海。
歩きながら、何度も、立ち止まっては、見渡して、そして、ため息…でした。
うわぁ~♪
イタリアの海は、どこも素晴らしいですが、
「サルデーニャの海は、別格!」と、イタリア人にも言わしめる眩しいほどの美しさ。
本当に、その通りで、海が、こんなに様々な色を成し、こんなにも魅了する。
ここ、サルデーニャ島に足を延ばして、実際に、この目で見ることで、
肌感覚で、その美しさが伝わってきます。
食文化や、歴史を知るために、イタリア各地に足を延ばしますが、
それ自体は、書物から、そして、SNS通信ツールが発展している今は、より、どこに居ても、情報が得られるのかもしれません。
でも、机の上では学ぶことが出来ない、現地の空気感、壮大な大自然の美しさ…、それらを知るために、体感する為に、心に刻むために、旅に出るのかもしれません。
さあ、そして、ノラの遺跡(Rovine di Nora)が、見えてきました。
ノラの遺跡(Rovine di Nora)
ここまで、歩いて50分弱。
意外と時間が掛かりました。
さあ、ノラの遺跡を見に行きましょう!
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ちなみに、帰りも歩いてプーラ(Pula)まで。
途中、一筋、道を間違えてしまって、周りは、麦畑になっていき、なんだか寂しくなっていく景色…。
ふと、足元を見ると、いつの間にか、舗装されてない道になっていて…。
うん? こんな道、通ってないぞ、これは、いかん!絶対違う!!
すぐにUターンして、ノラ付近まで、無事、戻り、復路を仕切り直し。
危ない、危ない…、危うく、迷子になるところでした。
そのおかげで、帰りは、プーラまで、1時間半近くかかってしまいました。
行き方を教えてくれた、プーラのお土産屋さん。
お土産を買いつつ、歩いてノラに行ったことを、ご報告。
「まあ、本当に、歩いて行ったの?」っと、
「マンマ・ミーヤ!(Mamma mia !)(なんてこと!)」と、
驚かれる女主人。
いやいや、マダムが、歩いて行けるって言ったじゃないの…。
思わず、心の中で、突っ込んでしまいました。