ラディッキオのお話
前回、ご紹介したニョッキ料理に使用した、ラディッキオ(Radicchio)。
今日は、そのラディッキオについて、お話させて頂きます。
イタリア原産のラディッキオは、イタリア移民が、アメリカ大陸に持ち込んだと言われていて、現在、アメリカも一大産地のひとつです。
英語では、レッド・チコリ(Red-chicory)と呼ばれていて、
一年を通して、日本にも、多く輸入されています。
近年では、日本でも栽培されていて、輸入ラディッキオと一緒に、
少しずつ、スーパー等の量販店、市場でも並んでいます。
【ラディッキオの種類】
【食べ方】
ラディッキオの特徴でもあるのが、ほろ苦さ。
それが好き!という方もいらっしゃいますが、それが苦手!という方も
もちろん、いらっしゃいます。
苦手な方は、是非、チーズや生クリーム等の乳製品と合わせてみて下さい。
口の中で、乳製品と相まって、苦みが和らぎます。
加熱調理するのも良いですね。
見かけることがあれば、是非、一度、手に取って、食べて欲しい食材のひとつです。
【トレヴィーゾの街】
ラディッキオの産地・トレヴィーゾ(Treviso)は、
北イタリア・ヴェネト州(州都:ヴェネッツィア)にある街で、
歴史的地区には、文化的価値のある美術館や博物館、フレスコ画を有する建物などもあります。
私も、2000年春に、一度、訪れたことがあります。
(その時の写真なので、ピントがずれていますが、ご了承下さい)
シーレ川が、街を横断するように流れていて、
私の第一印象は、小京都ならぬ、小ヴェネツィアのようでした。
シーレ川の水源は、トレヴィーゾ郊外の地下からの湧き水。
地下からの涌水で出来た川としては、ヨーロッパ最大と言われていて、
そのまま東へ、60㎞先のアドリア海へ注がれていきます。
この良質で、豊富な地下水の恩恵を受けて栽培されているのが、
今回ご紹介したラディッキオ・タルディーヴォです。
他にも、マスや鰻の養殖なども行われているそうです。
私が訪れた目的は、やはり、この街の名産「タルディーヴォ」を食べる為。
4月に入ってすぐ、もう旬としては終わりだったのですが、寒い春だったので、ダメもとで、いくつかのレストランに聞きまわったのですが、なかなか難しく。
やはり無理かな…と思っていたら、一軒、「ラディッキオのコースを食べさせてあげるよ」と、快諾してくれたレストランがあったのです。
それが、前出のタルディーヴォの絵葉書を置いていたレストラン「リストランテ・ベッケリエ(Ristorante Beccherie)」。
前菜のサラダ、リゾット、フリットと、ラディッキオのオンパレード。
とても美味しかったのを覚えています。
ただ、料理写真を撮るのを忘れていました。
改めて、レストランをチェックしたら、改装をされたようで、随分と、お洒落なレストランになっていて、ビックリ!
2000年当時は、山小屋のような雰囲気で、お店の2階は、宿泊が出来る部屋が、2~3室あった記憶が。
随分変わったなっと。
もう、20年以上も前の事ですからね。
ちなみに、イタリア菓子のティラミスは、ここトレヴィーゾが発祥で、
考案したのが、このレストラン・ベッケリエとも言われているそうです。
また、再訪できる機会があれば、ラディッキオフルコースを味わい、
特製ティラミスで締めたいと思っています。
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【レストラン情報】
リストランテ・ベッケリエ(Ristorante Beccherie)
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