世界遺産・中尊寺へ ② 国宝・金色堂
<2022年 初秋・秋田&仙台の旅 no.32>
中尊寺参道を上がり、本堂をお詣りしてから、その奥にある金色堂へ。
歩くこと200m程、左手に、国宝・金色堂が現れます。
ここに、来たかったのです。
さあ、金色に光り輝く御堂を見に入りましょう。
(堂内は、撮影禁止なので、下記・リンクをご覧下さい。)
1124年(天治元年)に造立。
金箔で覆われた御堂には、螺鈿細工、蒔絵などの漆工芸、精緻な彫刻も施し、当時の工芸技術が集約。
「皆金色」の極楽浄土の表現されていて、中尊寺の堂塔の中でもとりわけ意匠が凝らされた御堂でもあります。
写真や映像で見たことのある御堂ですが、やはり、実際に、自分の目で見ると
また、印象が違います。
御堂の素晴らしさは勿論ですが、全体の雰囲気というのでしょうか。
これは、この場に立たないと、体感することができないと思うのですが、
ちょっと鳥肌が立つほどの美しさでした。
イタリア、ヴェネツィアのサン•マルコ寺院や、シチリアのパレルモで訪れた光り輝く教会を、ふと、思い出したりして。
中尊寺に来ることができて。良かった。
金色堂を出て、左手には、経堂があります。
ここから振り返って、金色堂を眺めた景色が、また美しく。
私、この景色が、とても好きです。
さらに、奥に進むと、長い間、金色堂を覆い守っていた旧覆堂がありました。
重要文化財でもある旧覆堂は、1288年(正応元年)、鎌倉幕府によって、
金色堂を、風雨などから保護するため、外側から覆うように造られました。
「鞘堂(さやどう)」とも呼ばれています。
傷みがひどくなった金色堂の解体修復が実施された時、(1962~1968年)
同時に、覆堂の工事も新たに行われ、現在の新•覆堂となりましたが、
それまでの、約600年以上もの間、金色堂を守り、その役目を終えた旧覆堂。
ひっそりと佇んでいる姿、これも、また、なんとも味わいがあり、美しい。
じっくりと、目に焼き付けたつもりでも、まだまだ、後ろ髪をひかれる思いで、国宝・金色堂、そして、重要文化財・旧覆堂を、後にしました。
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