アッピア街道の記念柱
<イタリア旅行記(2019年夏・南イタリア横断)no.31>
ブリンディシ(Brindisi)の海に出ました。
海と言っても、入り込んでいる地形なので、正確には「湾(Golfo)」でしょうか。
対岸に見えるのは、1933年に建てられた、世界大戦中に戦死した水夫の追悼記念碑。
すっと、空に伸びる碑は、東地中海の方向を見ています。
こちらの記念碑は、ドイツのラーボエ(Laboe)にある「ラーボエ海軍記念碑(Marine-Ehrenmal Laboe)」を模したとも言われています。
古代ローマ時代から、長く、そして、様々な歴史を見てき港町のブリンディシ。
軍港としても、使われていたのでしょうね。
湾沿いに歩いていくと、ありました!ありました!
これが、見たかったのです。
階段の上にあるのが、アッピア街道の終着地を示す円柱です。
ここには、レプリカが置いてあり、オリジナルは、グラナ・ネルヴェーニ宮(Palazzo Granafei-Nervegna)に、部分展示されています。
近づいていくと、レプリカと言えども、やはり20m近い円柱は、圧巻!
迫力があります。
2本の円柱が立っていましたが、右の円柱は、17世紀に、ペスト終焉に感謝の意を表して、レッチェ(Lecce)に寄贈。
この日の午前中に訪れた、レッチェのサントロンツォ広場に置かれています。
つまり、レッチェには、本物が置かれていたわけで。
修復中だったので、実物を見れなかったのが、本当に残念でした。
階段の上から、海を眺めます。
2000年以上も前に、遥々、ローマから、アドリア海を目指して、アッピア街道を通り、ここブリンディシに辿り着き、そして、この港から、船に乗って、東地中海へ旅立った。
その地に、私が立っているっと考えると、ゾワゾワ!
鳥肌が立ちます。
こ短い時間でしたが、この景色を見にくることができて、良かったです。