赤の宮殿から、ジェノヴァの港を眺める
<イタリア旅行記(2011年 ミラノ & アオスタ & ピエモンテ &ジェノヴァ )no,88>
リグーリア州の州都で、イタリア最大の港町でもあるジェノヴァ(Genova)の
街歩きも、最終日。
ジェノヴァ東洋博物館で、エドアルド・キオッソーネ氏の日本文化コレクションを楽しんだ後、まだ、昼食までに時間があったので、ガルバルディ通りにある
美術館へ向かいました。
ガルバルディ通り(Via Garibaldi)は、旧名「新しい道(Strada Nuova)」。
この周辺は、16世紀に、街づくりがされた邸宅群で、世界遺産にも登録されている歴史地区。
当時の建造物が並び、今でも、ショッピング街として賑わっています。
「新しい道」と呼ばれていた大通りですが、1882年にイタリア統一で、
名を挙げたジュゼッペ・ガリバルディにあやかって、改称されたそうです。
ガリバルディ通り
(Via Garibaldi)
この通りに、赤い垂れ幕が掛かっている2つの建物が美術館です。
写真・左手前が、白の宮殿(Palazzo Bianco)、右奥に、赤の宮殿(Palazzo Rosso)。
2つ合わせて、「新しい道の美術館(Musei di Strada Nuova)」と呼ばれています。
旧名の名残ですね。
それぞれの宮殿に住んでいた侯爵家が所有していた美術品を、収蔵・展示、公開されていると聞いていたので、楽しみにしていたのですが…。
なんと、どちらも、休館している様子。
諦めきれなくて、赤の宮殿の入口付近で、ウロウロ、ウロウロ…。
建物から、スタッフかなと思う女性が出てきたので、確認をしたら、
やはり、今日は、臨時休館しているとのこと。
「そうか…」と、落胆している私に、
「宮殿内の見学は出来ないけれど、屋上には登っても良いよ。
ジェノヴァの街が見渡せるよ」、と、スタッフさんが素敵な提案をして下さいました。
「本当ですか! 嬉しいです。登りたいです!」
一気に、テンションが上がる私。
そして、スタッフに連れられて、屋上へ。
そこから、ジェノヴァの街を眺めることが出来ました。
ちょうど、この方角、木々が茂っている辺りに、先程、訪れていた東洋美術館があります。
スタッフさん「あそこに、日本美術館があるの、知ってる?」
私 「知ってます、さっき、行って来ました」
スタッフさん「さすがね!(Sei brava !)」
イタリアでは、予定通りに進まないことも多いですが、こういう、嬉しいサプライズが、ポン!っと、あったりします。
それが、堪らないんですよね。
ジェノヴァの街を、改めて眺めることが出来て、嬉しかったです。