見出し画像

元祖・ザッハトルテを見つけました!

<イタリア旅行記(2016年北イタリア)No.35>

トレンティーノ=アルト・アディジェ州のボルツァーノ(Bolzano)の、
あるホテルのショーウィンドウで、美味しそうなチョコレートケーキを見つけました。

なんと、ザッハトルテ(Sacher)発祥のホテルとしても有名な、
ウィーン「ホテル・ザッハー(Hotel Sacher)」のものだったのです。

こちらのホテル、「ホテル・ザッハー」の姉妹ホテルだそうで、ここでも、本場ウィーンの元祖・ザッハトルテを取り扱っているとのこと。

日持ちもするので、これは、ゲットしなくてはと、購入して帰国しました。

元祖・ザッハトルテ(Sacher)

イタリアでは、英語発音で読むので「サーカー(Sacher)」と呼び、
イタリア各地で食べられていますし、トスカーナ州の料理修行時代も、
厨房で作っていました。

もちろん、元祖・ザッハトルテのレシピは、門外不出。
唯一、「ホテル・ザッハー」が財政難に陥った時、資金援助と引き換えに、
ザッハトルテの販売権を得た、ウィーンの王室ご用達の洋菓子店「デメル(Demel)」だけが、元祖レシピで作ることが出来るのです。

ただ、美味しいものを、閉じ込めておくことはできません。
この2店以外は、販売権がないので、全く同じ、元祖レシピで作り、売ることは出来ませんが、世界中の菓子職人さん達が、試行錯誤しながら、それぞれ独自の「ザッハトルテ」を作って、世に出しています。

すみません、写真がボケていますが…。
ぎゅっと身が詰まったように見えるチョコレート生地ですが、口に中に入れると
ホロホロとほぐれていきます。

そして、濃厚なチョコレートとアプリコットジャムが相まって、美味しい。
イタリアで、元祖ザッハトルテを買えるとは、食べられるとは思っていなかったので、とても嬉しかったです。

ふと、ドロミテ(Dolomite)の山小屋で食べたザッハトルテも美味しかったな…と、思い出したりしてね。


いいなと思ったら応援しよう!

食の工房オフィスアルベロ【イタリア料理教室 in 神戸】
お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。