マルケ州での昼食➀
<イタリア旅行記(2010年夏 マルケ&ウンブリア&トスカーナ)no.3>
マルケ州滞在・2日目。
この日も、朝から嵐のような雨が、降り続いていました。
宿(ロカンダ)に留まり、どうしたもんかと考えていたら、
前日に、色々とお話を聞いて仲良くなった宿の女性オーナー兼シェフの
アンジェラさんが、昼食に誘ってくださり、一緒に、近くのレストランへ行くことになりました。
アンジェラさんの下で修行後、独立されたシェフのお店。
入店すると、すぐに、なんとも美味しい香りが漂ってきて、キュ~ン!
お腹空きました!
メニューは、お任せで、まずは前菜から。
トマトとパンのマリネ・セロリのソース
(Marinata di pomodoro e pane con salsa di sedano)
まさに、スターター。
ひと口、ふた口、食べると、ぐぐっと胃が開き、食欲が湧いてきます。
自家製パン
(Pane fatto in casa)
どれも、美味しくて!
特に、グリーンオリーブ入りフォカッチャが、私好みで、お気に入り。
いかのソテーとえんどう豆のソース
(Calamari con salsa di piselli)
香ばしいイカと、えんどう豆のソースとの相性が抜群。
にっこり、笑顔になりますね。
鯵のソテーとパンツァネッラ
(Sorello cpn panzanella)
パンツァネッラは、トスカーナ地方の、夏のパン料理のひとつ。
固くなったトスカーナパン(Pane toscano:塩なしパン)に、
ドレッシングや、水をたっぷり吸わせて、柔らかくし、サラダと一緒に食べる、パンの再利用料理。
最近は、美味しいパンや、彩り豊かな野菜とあわせたりして、
お洒落なサラダ料理として、レストランでも出されています。
こちらのお店も、まさに、そのひとつ。
しかも、パンツァネッラをベースに、ピューレしたものだそうで。
なるほど…、こういう使い方もあるんだな。
実は、この旅の後半に、訪問したトスカーナ州のシエナ(Siena)。
お世話になったエンツォ氏のレストランで食べたパンツァネッラも、
食材を細かく刻んでました。
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以前、フィレンツェ郊外のパン屋さんを見学させてもらった時。
沢山、トスカーナパンが焼かれていました。
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さあ、ここまでが、前菜。
いよいよ、パスタです。
ひめじとアスパラガスのパッケリ
(Paccheri con salsa di triglia e asparaghi)
う~ん、これは、私の大好きな味。
魚のうま味がしっかりとパスタに絡み、ほっぺたが、落ちます。
すずきとカブのグリル
(Griglia di spigola e rapa)
メインのお料理も、お魚です。
イタリアのカブは、日本のカブよりも、やや、ジャガイモに近い感じ。
ホクホクして、美味しかったです。
オレンジのシャーベット
(Sorbetto di arancia)
最後は、さっぱりと、シャーベットです。
ふう~っ、お腹もいっぱい!
大、大満足です ♪ 。
アンジェラさんとも色々な話が出来て、充実の時間を過ごせました。
嵐のような雨に、感謝です。
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こちらのレストラン、かなり、検索したのですが、現在(2020年6月)、
見つけることが出来ませんでした。
もう、10年も前のお話。
若いシェフだったので、どこかに、移られたのかもしれません。
本当に、美味しかったので、とても残念。
また、どこかで出会えることを願って…。