噴水の街・ローマ ☆ バロック芸術の巨匠・ベルニーニの作品たち
<イタリア旅行記(2009年夏・サルデーニャ島&ローマ)no.80>
ローマには、ドレヴィ泉(Fontana di Trevi)をはじめ、
多くの泉(Fontana)& 水盤(Bacino fiore)を見ることが出来ます。
そして、サン・ピエトロ大聖堂を設計したバロック芸術の巨匠・ジャン・ロレンツォ・ベルニーニの作品も、多くあります。
さあ、見に行きましょう!
クイリナーレ広場(Piazza del Quirinale)にある水盤
大統領官邸があり、政治の中心地でもある場所。
水盤も、彫刻、オベリクスも、青空に映えています。
トリトーネの噴水(Fontana delle Tritone)
ベルニーニの作品 ➀
共和国広場(Piazza della Repubblica)にあり、一瞬、見逃しそうでした。
それぐらい、ローマの街に、噴水が溶け込んでいました。
トリトーネ(トリトン)は、海の神様。
ちょっと分かりづらいですが、トリトーネが吹いているのは、ホラ貝。
そこからも、水が溢れています。
バルカッチャの噴水(Fontana della Barcaccia)
ベルニーニの作品 ②
そして、皆さまご存知、スペイン広場にある舟(バルカッチャ)の噴水。
階段の方が有名なので、「噴水?あったかな?」という方も、いらっしゃるかもですね。
このバルカッチャの噴水も、ベルニーニの代表作にひとつです。
少し歩いて、ナヴォーナ広場へ。
ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
ここにも、3つの噴水があります。
まずは、こちら!
四大河の噴水(Fontana dei Fiumi)
ベルニーニの作品 ③
ナヴォーナ広場中央に鎮座する、迫力満点の噴水です。
世界の四大河、ナイル川(アフリカ)、ガンジス川(アジア)、ドナウ川(ヨーロッパ)、ラプラタ川(南アフリカ)を模して、造られたと言われています。
とにかく、凄い。
もう、ここまでくると、その言葉しか見つかりません。
ムーア人の噴水(Fontana del Moro)
ベルニーニ作品 ④
厳密には、既に造られていた水盤(枠組み)に、
ベルニーニが、ムーア人像(エチオピア人)をデザイン、付け加えたそうです。
ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno)
こちらも、躍動感あふれる彫刻です。
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ローマの街を歩いていると、
ふと目にする噴水、小さい水盤が、他にも、たくさんあります。
「水」は、繁栄の象徴です。
街が栄えると、人が集まる。
人が集まると、生活をしていくために、食料や水の確保が必要になる。
古代ローマ時代から、水を確保するためのインフラが進められ、
水が溢れる街づくりが、なされました。
また、その水を求めて、人が集まり…と、廻っていくんですね。
その当時から続くローマの繁栄が、今でも、街のあちらこちらで、
見ることが出来て、それもまた、ローマ散策の楽しみのひとつです。