見出し画像

古代ローマ時代の模擬海戦跡

<イタリア旅行記(2007年秋・シチリア東部&カラブリア)no.5>

ギリシャ劇場、そして市民公園と見て歩いたら、お腹も空いてきました。
時計を見ると、そろそろランチ・タイム。
タオルミーナ(Taormina)の中心街に向かいます。

それでも寄り道をしながら、歩いてしまうんですよね。

画像4

可愛らしい家(Casa carina)

可愛らしいペインティングの玄関扉、ベランダにある植木鉢も、
シチリアらしいですよね。
遺跡も素敵だけれど、こういう街角も、素敵。

そして、ふと、周りの景色と違う石造りの壁も、発見。
かなり古い壁のよう…。

画像3

画像3

Naumachie
(ナウマキエ:古代ローマ時代の模擬海戦用建物)

タオルミーナで一番古い壁で、昔、この辺りは水を汲み上げる装置があり、海水を溜めては、模擬海戦を実演していたそうです。

現在は、ひと筋横に入ると、すぐそこは、メイン・ストリートのウンベルト通り(Corso Umberto)

水を汲み上げて…というイメージが湧かないのですが…。

画像3

ナウマキエの壁

この一角(長さ122m)の左手だけは、やはり異空間。
右手には、レストランの厨房の勝手口があったりして。
右見て、左見て、そして、また右見て…、現代、古代、現代…?。
不思議な感覚に見舞われます。

まさに、これも、イタリアの魅力のひとつ。
古代遺跡や建造物をそのまま残しながら、
その空間の中で、現代の人々が生活を営んでいる…。

この「時を重ねてきた空間」に、今、自分が立っている。
この感覚が、私は大好きです。

いいなと思ったら応援しよう!

食の工房オフィスアルベロ【イタリア料理教室 in 神戸】
お読み頂き、ありがとうございます。 サポート頂ければ、心強いです。