7つの脳内物質に照らし合わせた私の体験談
はじめに
本書には、代表的な7つの脳内物質(ドーパミン・ノルアドレナリン・アドレナリン・セロトニン・メラトニン・アセチルコリン・エンドルフィン)が紹介されています。私の体験がこれらの脳内物質にマッチしていたので、そのことについてお話しします。
仕事中心の生活と疲弊
私は働き盛りの30代〜40代に、シゴデキ(仕事ができる)女子に憧れて仕事中心の生活をしていました。しかし、仕事がバリバリできるタイプではなく、人の何倍も努力しないと人並みにはなれないドンクサ女子でした。とにかく時間を投下し、気力と根性で仕事をしていました。
毎日2〜3時間の残業、午前様の日も月に2、3日はあり、気力が空っぽになりかけた時に、私は筆者に出会いました。
著者の教えと生活習慣の見直し
著者は、メンタル疾患の予防・健康の重要性を精力的に発信しています。私は、著者の本に書かれていることを意識的に実践し、生活習慣を見直しました。特に「とにかく寝る!」こと、7時間以上が理想ですが、少なくとも6時間以上は確保することや、午前様の残業なんてそんなバカなはしない。(メラトニン促進)朝日を浴びる(セロトニン活性化)、運動(Apple Watchのフィットネスリングを達成する・Coke ONアプリでウォークウィークリーチャレンジ達成する楽しさ)の習慣化を行ってきました。その結果、ここ数年は体調・心ともに余裕が持てるようになりました。
仕事の集中力と達成感
私は病院事務の中間管理職で、難解な厚労省の通知を読み解き、ドクターや看護師、上司に周知する必要があります。外来の流れが滞りがちな時は現場に入り、外線電話や突発的事案がひっきりなしの環境で働いています。気が散って資料作成がなかなか進まないことも多々ありますが、難解な通知が理解でき、運用案が浮かぶと、論理展開しやすくなり、朝から準備して夕方行われる医局会までにプレゼン資料を仕上げることができます。この時の集中力と効率は、ノルアドレナリンとアセチルコリンが出まくっていたはずです。
加えて、私は人前で話すことが得意ではありません。ましてやドクターたちや上司の前ではなおさらです。しかし、立場的にせざるを得ない状況です。毎回緊張しますが、今ではせっかくのアウトプットのチャンスだと思えるようになりました。医局会の終わりに「わかりやすかったよ。」と言ってもらえる瞬間はとても嬉しいです。そんな時はドーパミンが出ているのだと思います。
ショックな出来事とその影響
ところが、最近、ものすごくショックな出来事がありました。
心底楽しみにしていたイベントに関することでした。詳細は省きますが、私が愚問をしたことで相手を不快にさせてしまったことが原因。とても楽しみにしていただけに落差が激しく、見事に眠れなくなってしまいました。マイナス思考がぐるぐる。視野狭窄になり、完全フリーズ。
著者のおかげで、多少のネガティブな事は流せるようになっていたのに、信じられませんでした。「私、完全にメンタル疾患…」と感じました。その出来事が起こった次の日はたまたま仕事が休みでしたが、「廃人」状態でした。涙が止まらず、半分くらい残っていた箱ティッシュが空っぽになりました。その日は車の点検日。泣き腫らした目と説明をボーと聞く私の様子に店員さんが「どうかされましたか?」と聞いてくれました。「花粉症で…」と誤魔化しました。
仲間の支えと再起
私は自分のことで人にあまり心配をかけたくありません。相手にネガティブな感情を移しちゃう気がするのと、相手の貴重な時間を無駄にさせたくないと思ってしまうからです。
しかし、著者はアウトプットの重要性を教えてくれていました。
私は参加している朝活でそのことを話すかどうか迷いました。大好きな仲間の楽しい1日の始まりを台無しにしてしまうかもしれないと少し躊躇しましたが、勇気を持って仲間に話してみました。
いつもは見せない私の取り乱した様子に、仲間は心配してくれてみんな本当に真剣に聞いてくれました。たくさんの優しい言葉やアドバイスをくれました。ものすーっごく心の支えになり本当にありがたくて温かくて、また涙が出ました。
セロトニンとエンドルフィンの効果
筆者は、太陽の光を浴びると癒しの脳内物質セロトニンが活性化することも教えてくれていたので、なんとか日課の朝散歩をしました。「〇〇さーん!」と仲間の名前を心の中で叫びながらトボトボと歩きました。
帰ったら家族にも起こった出来事を話し、少しずつ落ち着きを取り戻しました。しかし、また考えては涙が出てしまい、週1回の推し活ミーティングにも参加できませんでした。
気を紛らそうと、本書をパラパラめくると、次の文が目に止まりました。
そうか、そうか。これもセロトニンが調整しようとしてくれているんだなと思いました。セロトニンは、概略すると朝にバナナ1本食べるだけで補えます。このことも著者から学んでいたので、私はドンキーコングの生まれ変わりか⁉️というほど毎朝のバナナは欠かしませんでした。このセロトニンの働きのおかげで、どん底までいかなくて済んだのでしょう。助かりました。
その章にはこう書かれています。
それから、私が不快にさせてしまった人も、アドレナリンを分泌しながら、自分を奮い立たせて頑張ってくれてるからだよね。そこまで一生懸命やってくれてるってことだよね。ありがたいね。仕事と別にイベント運営で大変だったんだろうな。疲れが溜まってきてるところにタイミング悪く私が意味不明な質問。ごめんね。もっと私、勉強します!なので、あなたはできるだけ早く休息とってほしいなと思いました。
奇しくも本書の最後は、究極の癒し物質エンドルフィンについてでした。
今回の経験も、私にとってすごく良い経験になりました。きっと今、エンドルフィンが出ています(笑)。
「忙しい」が美徳だった時代は終わり、自分の人生を再設計する時代。本書の脳内物質を理解し、どんな時にどんな脳内物質が出て、どんな作用をするか知っておくことで、自分の状態を客観的に見つめ、「今自分は〇〇な状態だから、〇〇しよう」と対処法が見つけられるようになると思います。
このタイミングで、本書に出会えたこと感謝しかありません!
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