情報格差が引き起こす教育危機 丨 みや
こんにちは〜
国際協力メディアのnoteを訪れてくださりありがとうございます。
メンバーの自己紹介もたくさんの人に見ていただけてとても嬉しいです✨
みなさんにもっと、新しい発見をしてもらえるように、これからも記事を書いていきます!
ところで皆さん、普段情報収集や連絡をとり合うためにどんなツールを使っていますか?
多くの人は、パソコンやスマートフォンを使用しているんじゃないかと思います。このnoteを見るためにも、やはりこのような端末は欠かせませんよね?
また、情報収集だけではなく、最近では新型コロナウイルスの影響により、リモートワークやリモート授業を取り入れる会社や学校が増えたりして、ほとんどの人が毎日インターネットを使っているのではないでしょうか。
ですが、世界にはインターネットが十分に利用できる人とそうでない人がいます。そのような人の間で起こる格差のことを情報格差 (デジタル・ディバイド) といいます。
この記事は
・情報格差からどんな教育危機が生まれているのか
・今後の私たちのインターネット、情報との付き合い方
・インターネットの使い方で私が思うこと
について書いていきたいと思います。
1.コロナ禍でのインターネット普及率
国際電気通信連合 (ITU) によると、2021年でインターネットを利用する人の数は推計49億人に上り、新型コロナウイルス感染拡大前に比べ、およそ8億人増加したことを明らかにしました。
原因は、感染拡大の影響で人の移動を厳しく制限する「ロックダウン」の措置がとられる中、自宅で感染状況や生活に必要な物を入手するため、またリモートワークや授業などを取り入れる会社や学校が増え、ネットの需要が高まったからだと分析しています。
一方で通信環境が悪くネットを十分に使用できない人が数億人いる他、ネットを一度も使用したことのない人も推計20億人に上るとされています。
2.情報格差による教育危機
コロナ禍での教育において、インターネットが使用できない地域の子どもたちは教育危機に直面しています。
では、具体的にどのような危機に直面しているのか。
それは、
オンライン授業を受けることができず、教育が手の届かないものになっているということです。
世界で約2億5,000万人の学齢期の子どもたちが、新型コロナウイルスによる休校措置の影響を受けており、何億人もの子どもたちがオンライン学習に頼らざるを得ない状況になっています。
その場合インターネットにアクセスできない、貧しい家庭や農村部に住む子どもたちにとって教育は手の届かないものとなってしまうのです。
特に、ベナン、ブルンジ、コートジボワール、コンゴ、エチオピア、マダガスカル、マラウイ、ニジェール、トーゴは、教育分野において最も改善の必要性が高い国だとされています。
また、インターネットにアクセスができないことで教育の機会が失われるだけでなく、IT技術や情報の面で遅れを取ってしまいます。そのため、将来的に近代社会の中で働けなくなり、子どもたちは情報社会から排除され、孤立してしまうというという影響も考えられます。
このように、インターネットへのアクセスの欠如によって、次世代の未来が犠牲になるのです。
3.インターネットが普及しない理由
ではなぜ、インターネットが普及しないのか。
ここでは主に考えられる原因を2つ紹介します。
①インターネットへアクセスできる環境が整っていない
携帯を持っていて、データ通信の費用が払えたとしても、アクセスできる携帯電話の基地局などのようなものが近くにない場合もあると考えられます。
これは技術的な面での障壁だと言えます。
しかし、技術的な課題でインターネットに接続できない人は全体の15%にすぎません。
②コストがかかるから
インターネットへアクセスできない人の多くは、貧困層などに多い傾向があります。
インターネットへアクセスできる環境が整ってはいるものの、実際に利用するには、ディバイスを買うための費用やデータ通信の費用など、継続的なコストがかかります。
そのため、貧困世帯などではインターネットを使いたくても使えないという現状にあるということが考えられます。
4.情報格差による教育危機へのアクション
【ユニセフ】
2019年、ユニセフと国際電気通信連合 (ITU)は世界的なイニシアチブであるGIGAを立ち上げました。
GIGAプロジェクトとは低軌道通信衛星、機械学習、ブロックチェーンなどの技術を使って世界中のすべての学校をインターネットで繋ぎ、子どもたちが質の高いデジタル学習に平等にアクセスできるようにする活動です。
全世界でこれまでに、3,000校の70万人を超える子どもたちがGIGAを通してインターネットを活用できるようになり、さらに100万人を超える子どもたちへの支援が計画されています。
5.まとめ
今回は情報格差が引き起こす教育危機を取り上げました。
ここで少しこれまでの内容をまとめたいと思います。
・インターネット利用者はコロナ禍前より8億人増加し推計49億人とされるが、まだ利用できない人は推計20億人いる。
・コロナ禍で休校措置などがとられ、オンライン学習を取り入れる学校が増えた事で、インターネットを使えない環境にいる子どもたちは教育危機に面している。
そして、私がこの記事を通して一番伝えたいことは、
便利な社会で格差が大きくなることで、サポートを必要としている人がより社会での活動を諦めざるを得ない状況となっている。
つまり、技術や能力が時代についていけていない人が社会から排除される可能性が高くなっているということです。
そのために私達ができることはないのか…?
それは例えば、一度私たちのインターネットの使い方や目的、
・なんのために私たちは、世界規模の情報を得るのか
・これからインターネットとどう付き合っていくのか
・自分なりの社会・世界への貢献の仕方
などを考えてみるのもいいかもしれません。
私が、これらをしたほうがいいと思う理由は2つあります。
1つは、今後の私たち(インターネットが使えている人)のインターネットの使い方が、将来の国際問題を緩和させるのか、悪化させるのかを左右させるのではないかと思うからです。
2つ目は、国際問題への無知・無関心は将来ますます、教育格差のような深刻な問題を生み出し、大きくしていくと感じるからです。
これら以外にも、できることは個人レベルから団体レベルまでたくさんあります。
この記事が、自分なりの国際協力の取り組み方を考えるヒントになればいいなと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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作者 みや
チェック みさき
アドバイザー 松田淳也
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211202/k10013371021000.html
https://www.unicef.or.jp/news/2020/0245.html