#8 書籍:企業の天才!
「どれも本質は「情報」だ」
おお、1970年代、新聞を売ることが全盛期だった時代に、情報を売ることを思いついた人がいるとは。
この本は、リクルートを作った江副さんが、どのような思いとチャレンジ精神、先見性でビジネスを行ってきたかの歴史が描かれています。
そして、Amazonのジェフ・べゾスが前職のファイテルにいた時に、なんとリクルートと仕事をしておりました。
この辺の逸話も、ものすごくテンポよく描かれており、非常に面白い作品ですが、私的に一番の見所は、日本のベンチャー精神。
時代的に「明日はもっとよくなる」と日本国中が思っていた時期で、さらに天才と言われた江副さんの無理難題を、ものすごい営業力と開拓力で、一般の会社では幹部になれない学歴のない社員が次々こなしてく様は、面白くない訳がないんです。
さて、リクルートが誕生したのは1960年。
1960年とゆうと、ダッコちゃんブームがきたり、カラーテレビが放送開始になった頃でした。
1970年代に入り、江副さんは、大学生と企業を結ぶ雑誌を考え付きます。
まあしかし、この辺は当時から日本は変わっていないようですが、色々な面倒な規制や社会通念に縛られます。
こういった経験からか、「違法でなければ何をしても良い」といった風潮が根付きます。
例えば、発送していたのでは間に合わない商品を、新幹線の座席の上に乗せ出発(当然、社員は乗ってない)、目的地の駅構内で待ち構えていた社員が回収し、バイクで大学なんてことも。
とにかく、面白い人材、突破する力のある人材を破格の金額を出して確保、ドンドン事業を任せて行くスタイルで急激に業績を伸ばしたように、江副さんの話よりも社員の問題解決スキルの方が面白い気もします。
これから新規一転、仕事を始められる方は、読まれてみると面白いと思います。