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The Journey 自分の生き方をつくる原体験の旅を読んで

今後の人生を考えるのに行き詰まりを感じ
気分転換に読んでみた本がとてもよかったので感想を書いてみたくなった。


本を読んで感じたこと

この本は四角大輔さんと世界一周団体TABIPPOによる、14名の方の「原体験としての旅」を紹介した本だ。
どういうことだろう?と思いながら読み始めたけど、
それぞれの人が経験した旅とそこから学んだこと、その後の人生にどう活かされたか、などをご本人の言葉で紹介してくれている。
様々な国での経験が語られ、鮮やかなイメージが湧き出す。
自分もその旅を追体験できるような感覚だった。

自分の中で、一番衝撃的だったこと。
それは、旅に出てみんなこんなに失敗したり孤独な思いをしたりしてるんだー!っていう気づきだった。

わたしも学生時代には一人で海外に行くこともあったけど
孤独感を感じすぎたり
怖くてあまり心を開けなかったり
方向音痴だから地図を頑張って読むけどよくわからないし観光客丸出しで危ないから行動範囲が広がらないとか

初対面の人と仲良くなれる人はいいなー
自分は一人旅は向かないのかなー
と思ったりしていた。

失敗について

わたしは幼いころからあまり失敗をしてこなかった方だと思う。
1番の要因は、3歳上の姉がいたこと。
小学校、中学校、高校、大学と、
自分が行く前にその情報を仕入れられ、
こうした方がいいんだな。
これはやめておこう。
とか対策が取れたから。

昔はそれが良いことだと思っていたけど
今では失敗を極度に恐れるようになってしまい
もっと失敗してくればよかったな~と思う。

それから、失敗はよくないという両親の考え方もあったと思う。
親と真剣に話し合った時、
「間違った方向に行こうとしている娘を引き留めている」
というようなことを言われたこともある。

これまで、失敗は悪いことだと思ってきたけど
それも含めて経験で、大きな学びを与えてくれる貴重な体験だということに
最近やっと気づけた。
だから今人生で悩んでいるこの時間も
きっと後から素晴らしい宝となると信じる。

わたしの原体験としての旅

この本では海外を中心に、国内や身近な散策のようなものも旅として取り扱われている。

自分の原体験としての旅は…
初めての海外&一人旅であるアメリカだろうか。
とはいえ、ホームステイ先も決まっている2週間程度のツアーのようなもの。

高校1年生だったと思う。
(なぜかはっきりと思い出せない。)
その頃も非常に悩んでいて
それまで海外を怖がって、勧められても避けていたけど
現状を打破できるのでは?と思って思い切って参加してみた。

一緒に行った同年代の子たちはとても楽しそうに見えたけど
わたしはというと、
ヒスパニック系の家族でスペイン語何言ってるかわからない
その家の子供たちと仲良くできない
お客様用のバスルームだったのでシャンプーリンスない(話が違う!)
朝何時に起きればいいんだ?
などと生活習慣の違いに一人で戸惑い
割とさんざんな気持ちで帰ってきた。

今思うと、これらの戸惑いってとても貴重だし
この感情こそが経験だと思うけど
失敗が悪いものだと思っていたので
楽しめていない自分やうまくコミュニケーションを取れない自分は
この旅を失敗したかのように感じていた。

この旅から得たこと

すごく楽しかった!という感情ではなかったにせよ
この旅をきっかけに海外が怖くなくなった。
その後ニュージーランドやイタリアに一人で滞在する大きなきっかけになったと思う。
あの頃、閉塞感を感じて悩んでいて
思い切って海外に行ってみたことでその後の人生が開けた。
そしてそのおかげで、社会人になってすぐにイタリアで働くという思い切った行動に出られたと思う。

全てプランされたホームステイに参加しただけだけど
こんなに人生を変えるんだ。
初海外の経験を今改めて振り返ってみると
そんなことがわかってきた。

今は働いていないから旅行なんて…と思っていたけど
自分の経験からも、旅は人生を新たなステージへ導く鍵なのかもしれない。
そんなに遠くなくても、未知を味わうためにどこかに行ってみるのもいいかもしれない。

そんな風に思わせてくれた一冊でした。


ここまで読んでくださりありがとうございました!

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