酒器とは?③~いにしえの酒器『リュトン』:海外酒器編~
酒器とは?シリーズ第3号
海外の酒器編
こんにちは!
酒器研究家のちどりです。
今回は、海外の酒器に眼を向けてみました。
紀元前~紀元前後の酒器『リュトン』
リュトンとは?
聞き慣れない言葉ですが・・
語源はギリシャ語。
儀式で酒を注ぐ目的に用いられた器・・
ビジュアルなイメージ・・
リュトンとは?
見た目のイメージは?というと・・
かつて・・昔の人々は・・
動物の角などを使い、
お酒を注いだり飲んだりしていたとのこと。
なぜ角?
かというと・・
角の中は空洞
(角の中が空洞?!だったとは!!骨と同じかと勘違い・・まさか空洞とは知りませんでした!)
イメージとして、日本であれば、
例えば?
竹の中は空洞・・
それを筒のようにカットして
日本酒のサーバーとしてつかうような感じ?
・・といったところでしょうか?
羊の角はこんなイメージ・・
角を・・液体を注ぐ入れ物に・・
角がモチーフとなったリュトン・・
2000年前(1世紀・1 AD)のリュトン(注ぐ為の器)の一種
(現在はフランスの美術館の所蔵品)
そして
羊の頭自体が酒器(注ぐための器)となったもの・・
こちらも、2000年前(1世紀・1 AD頃)のリュトン(陶器)
古代メソポタミアには
潅奠《かんてん》(ライベイション)
= 宗教的儀礼として液体を注ぐならわし
が古くからありましたが、
井戸の冷水、聖水が神々に捧げられていました。
南メソポタミアのバビロニアでは、
死者に対する潅奠は水のみが使われていましたが、
神々に対しては、酒が捧げられる事も多かったということです。
リュトンは
「聖なる」酒器
とも言われるとのこと。
そのあたりは、次回をお楽しみに!
以上、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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Written by CHIDORI(ちどり)©2024
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