Ⅰの部を読んでみる「株式会社ほぼ日」。「手帳」が売上の7割で上場はありなのか?!
メディア「ほぼ日」を運営する株式会社ほぼ日が東証に上場承認されました。市場はジャスダック。
公開された有価証券報告書(Iの部)によると、売上高の7割を「ほぼ日手帳」が占めているといったところと、年60万冊手帳が売れているというところが話題になっております。
ネットコンテンツをフックに商品を企画し販売するモデル。そのため、業種分類は小売業。
直近の業績(H28年8月)は売上高37億。純利益は3億。
日経の記事によると(http://www.nikkei.com/article/DGXLZO12864460T10C17A2DTD000/) 想定発行価格(2300円)で計算した時価総額は約50億円。約4割の株式を保有する糸井氏が7万5000株売り出し、新株発行などで計6億円強を調達するそうです。
株主の状況を見ると、糸井氏は72万株を保有しているので1割強を売り出すことになる。これは割と大きな分量なので、キャッシュアウトさせて緩やかに事業継承を考えているんじゃないかと思うのです。
糸井氏も69歳という年齢を考えるとやむなしという気もしますが。
一方で「事業等のリスク」の項で、代表取締役への依存リスクが書かれています。
調達した資金で、いかに優秀な人材を採用していけるかが課題ですね。
さて、多くの人のポケットにスマートフォンが入っている時代に、今後も手帳屋さんに成長が見込めるのかが気になりますね。
手帳の市場規模は、9000万冊とも1億冊とも言われています。
また、株式会社マーシュの調査(2014年)によると
根強く紙の手帳のニーズが伺えます。
そういったことを考えると60万冊のほぼ日手帳は、意外と成長余地があるんじゃないかと思ったりもします。