【#25 初体験】かが屋をついに生で見た!!
「若い子に、最近好きな芸人だれ?って聞くのもう死語らしいぜ」
というようなことを何かのラジオで芸人が話していた。
若い世代にとって「好きな〇〇」で盛り上がるのは、芸人じゃなくて同世代のユーチューバーやインスタグラマーなのだ、という流れでの発言だった。
だけど。
僕の周りでは「最近好きな芸人だれ?」は全く死語じゃない。
それどころか
「かが屋が面白い」
が新語・流行語大賞受賞候補。
初めて話したゼミの同期も、久しぶりに会うサークルの先輩も、喫茶店のボーイさんも、給食で同じ班になった女の子もみんな
「かが屋が面白い」
しかも食い気味。給食を残した女の子もそこだけは食い気味。
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あらびき団の、税金を払わない彼女とそれを怒る彼氏のネタ(「なんで?」)が初めて見たかが屋のコントだと思う。
「1%でも返ってくる可能性があるんだったら国信じて年金払おうや!」
「国がやることなんじゃけん絶対100%じゃないとダメじゃろうが!!!国が悪いんじゃ、、、国が悪いんじゃ、、、」
「ほだらワシがこの国変えたらぁぁ!!!!!」
このラリーで起きた大爆笑。それはスタジオの東野幸治と藤井隆とゲストの指原の三人だけだったけど、その破壊力は直に伝わってきた。
テレビのネタ番組の短い尺で笑い転げたネタは、バナナマンの爆笑ドラゴンに出たAマッソの「総理大臣」以来だった。
「日常チョキチョキ芸人」なんて最近じゃ自分から言うくらい、フレーズでも芝居でもないコント。
佐久間さんが「キス我慢選手権」で生み出した、真剣な姿を見せる笑いのような、『バクマン。』で平丸さんがラッコ11号で描いたシリアスな笑いのような。
東京03のリアリティの可笑しさを、ジャルジャルのように簡潔に見せるような。
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単独はやっぱり取れず。この前のテアトロコントでようやく生で見れた。30分の持ち時間でコント4本。
兄に特技を見せたい弟(『パントマイム』)、合コンで隣の女に恋をするまでの男(『タイプ』)、生徒を叱る先生(『空手』)
感情の起伏が生まれる過程を描く天才なんだと、3本笑いまくった末、
ラストの「花束」は、かが屋に見たことのない物語を強調するコントで、一番笑った。
喫茶店の席で花束を抱えながら呆然とする男(賀屋)とそれを見つめる店員(加賀)がいるところから始まる。
観客は、男がプロポーズに失敗したと予想するのだが、このコントでは、現在の状況が生まれるまでの過程を、暗転と明点を繰り返しながら説明して、そもそも相手が来なかった可能性も示しながら進む。
肝はおそらく、過去と現在を行き来することで、不幸の最中にいるのは男だけではなく、それを見つめる店員の方だった。という裏切りにある。
「(プロポーズ) 頑張ってくださいね」
「ケーキはサービスですよ、頑張って下さいね」
「諦めちゃうんですか?まだ閉店時間まで時間ありますよ」
現在→過去→現在と繰り返す中で、男を無責任に応援してしまった店員の気まずさが明らかになっていく。男の変わらない表情に哀愁が増す一方、店員の挙動がエスカレートする対立も面白い。
秀逸なのは、一箇所だけ大過去→過去という部分。相手が現れもしなかった現在を見ていると観客に錯覚させてから、彼女が現れたうえでプロポーズに振られたのだという事実が分かる仕組みだった。
全編通して、明転した瞬間の加賀のアワアワした顔が爆笑確実である仕組みが最高。暗転してから次明転するまでの短い暗闇に、客席が爆笑に備える空気にも興奮した。
『バキ』で環境利用闘法を用いたガイアがシコルスキーを下した、あの絶望的な攻撃までのカウンドダウン。見えない敵から5秒おきに必ず攻撃される恐怖の真逆で、見えない芸人が5秒後に必ず笑わせてくれる多幸感を味わえた。
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さて、明日はキングオブコント決勝、
優勝者予想で名前が上がらないことがないかが屋、どうなるんでしょう。決勝進出者の当日発表のスタイルはまさかの2年連続ですが、きっと決勝には出るでしょうね。
(このシステム辞めちまえよ「空気階段の踊り場」を面白くしてくれよ!)
(追記)
この記事を書いているKFC二日前の時点で更新された番組情報がこちら
ナイツが出るならかが屋の決勝進出はおそらく決定しているんでしょうね。
あとね(笑)
峯田って(笑)
空気階段おめでとう。
スタッフアホすぎ。
かたまり「言わんこっちゃなさすぎ!!」
(オケタニ)
https://note.com/laundryland