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VCT Pacific LCQ Day3 ZETADIVISION Public Viwing 現地レポート&観戦記事

 こんにちは。UTeS所属亜蘭です。
現在、VCT Pacific LCQではLA行きの切符をかけてしのぎが削られています。
そのPublic Viewingに行ってきたので、本稿では現地レポートを書いていきます。


大会概要

 VCT Pacific LCQでは、VCT Pacificに参戦している10チームのうち、まだChanpions出場権を持たない7チームが出場権をかけて争います。
大会形式としてはBO3のシングル・ダブルエリミネーション混合方式です。
VCT Pacificリーグの成績を基準としてシード枠が与えられました。
Day1,2はシングルエリミネーション、それ以降がダブルエリミネーションとなっています。
日本からZETADIVISIONとDetonation Focus Meが参戦しています。

 Pubulic Viewingとしては、ZETADIVISIONが主催して行っています。
Day3第一試合 ZETA vs RRQを観戦しました。

会場

 Public Viewingの会場は渋谷PARCO 6FにあるMobile e-Sports Cafe GG Shibuyaで行われました。


渋谷PARCO


GG Shibuya(会場前)

 渋谷PARCOといえば、先日8Fの劇場でVCT ASCENTION Pacific においてSCARSがPublic Viewingを開催していました。

ポケモンセンター渋谷

渋谷PARCOの6F自体が、ゲームに関するフロアになっておりゲーム会社に関するお店や、ポケモンセンターもありました。
GG Shibuyaの中では配信に移る応援席だけでなく、立見席や配信に写ることなくドリンク・フードを楽しみながら見るための机がある席もありました。

ドリンク・フード

 会場では、入場時に配られるチケットを使ってドリンクとフードを購入できます。
また、チケットは追加購入することもできます。
ドリンクはソフトドリンクだけでなくアルコール類も購入できました。(筆者はまだ18歳なので、購入できませんが)
ちょっとした不満点として、コーヒーがなかったところが挙げられます。
フードに関しては、ホットドックとスナックとしてポテト、デザートのアイスがありました。

メニュー

入場特典

 入場時には入場特典として、ZETAのうちわとリストバンドがもらえます。
また、会場ではTシャツ、キャップ、マフラータオルが購入できます。


入場者特典

試合開始

 応援席について、試合が始まります。
日本代表ZETADIVISION(ZETA)の初戦はRexRegumQeon(RRQ)。
RRQはリーグでは目を見張る成績はなかったものの、前日のGlobal Esports戦では圧倒的成長がみられ、全く気を抜けない相手。
初戦ということで情報のアドバンテージもあり、LA行きの切符をつかむためにも、初戦は落とせません。
 ZETAの選手が入場し見慣れた5人が入場します。ロースターの変更はないのだな、と思っていると、6人目はJUNiORコーチ。このままXQQコーチが入場すると思っていただけに、会場にも驚きの声が上がりました。
ロールについても何か新しい策を用意しているのだろうと気が抜けません。
 続いてマップのBAN PICKが発表されます。マップは、ヘイブン→スプリット→アセントに決定。マップについては驚きもなく、リーグ戦、Playoffと同様のBAN PICKを行っていました。

1st マップ ヘイブン

 エージェントにも期待が高まる中、1stマップヘイブンが始まります。
ピックエージェントはまさかのDepがブリーチ、TENNNがレイズ、crowがキルジョイ。
メタを無視するレイズ構成にZETAのメインデュエリストを担ってきたDepがブリーチ。
会場は驚きのあまり、静まり返りました。

RRQを超えられない

 予想から大きくそれる形で始まったヘイブン。
新生ZETAは攻めスタートで、新しい形を試しますがRRQの守りを崩すことができません。
序盤から立て続けにラウンドを落とし、スコアは0-5。
JUNiORコーチのタイムアウトにより、何とか2ラウンド取得するものの、逆転には至らず。
2-10で折り返すこととなり、折り返しの運命を分ける折り返しのピストルラウンド。
ここでもRRQの勢いは止まらず、ラウンドを落とします。
2ndBUYで何とか抵抗することもむなしく、折り返し後に3ラウンド連続で落としてしまいました。
ZETAは1stマップヘイブンを13-2と大差をつけて落とします。
新しい攻勢がうまく刺さらないと、会場もどこか暗い雰囲気に包まれました。

2ndマップ スプリット

 1stマップを大差で落とし、後がないZETA。
ZETAの庭とも呼ばれたスプリットでの巻き返しを図ります。
エージェントのピックはDep-ジェット、Laz-ヴァイパー、crow-スカイ、TENNN-レイズ、SugarZ3ro-アストラとリーグ戦とは異なります。
不信感が募る一方、Masters Reykjavikのころと似ているエージェントピックに期待を寄せながら2ndマップが始まります。

悪夢再び

 何かが変わってほしい。
そう祈りながら始まった2ndマップ。
しかし、ヘイブンで流れに乗ったRRQは止まりません。
ピストルラウンドから立て続けに4ラウンドを連取し、このまま終わってしまうかもしれないと悪い雰囲気が立ち込めます。

諦めないで勝ち上がります

 スコア0-4でJUNiORコーチがタイムアウトを取ります。
どこかヘイブンの時よりも苦しんでいないような表情に、少し期待が高まります。
タイムアウトの影響でしょうか、ZETAが3ラウンドを返します。
たまらずRRQもタイムアウト。
1ラウンドを返されますが、ZETAは挫けません。
ラウンドの連続取得を許さず、そこから4ラウンドを連続取得。
7-5のリードで折り返しを迎えます。

逆転への光

 折り返しのピストルラウンド。
リードしているとはいえ、ラウンド差は2ラウンド。
全く気が抜けないラウンドになります。
ここでZETAはピストルラウンドを本日初取得。
勢いづいたZETAは結局攻撃で3ラウンドを落としたものの、13-8で2ndマップ スプリットを取得。
勝負の行方は、3rdマップ アセントにゆだねられました。

3rdマップ アセント

 勝負を分ける3rdマップ。
ここでも、ZETAは新たな構成を試します。
エージェントピックはDep-ソーヴァ、Laz-サイファー、crow-KAY/O、TENNN-レイズ、SugarZ3ro-オーメン。
アセントでも徹底してレイズ構成を使用します。

やはりZETA

 3rdマップアセントが始まります。
本日2度目のピストルラウンド取得から、順調に守りをこなします。
相手に2度のタイムアウトを切らせ、こちらはタイムアウトを2回残して8-4の折り返しを迎えます。
最後の2ラウンドを落としてしまったのが、少しだけ気がかりに感じますが、ZETAならやってくれると信じてアタッカーサイドへ。

暗雲立ち込める

 前半を8-4で終えたZETAですが、RRQの守りを崩すことができず、前半を含めて8ラウンドを連続で落とし、リードを奪われます。
逆転への光に暗雲が立ち込めます。
2度のタイムアウトを用いて立て直し何とか12-11のマッチポイントを獲得します。
ここで試合を決めたいZETAはBラッシュを選択しますが、かみ合わず失敗。
勝負はオーバータイムへ持ち越しとなります。
誰もここからが本当の闘いだとは思ってもいませんでした。

逆境、その果てに

 オーバータイムが始まりました。
1ラウンドの差が致命傷となるオーバータイム。
見ている方も全く油断できません。
運が良いことにZETAの得意な守りスタート。
しかし、オーバータイム1ラウンド目はRRQの手に。
絶対に負けられないZETAもアタッカーでラウンドを取り、仕切り直しになります。
この後も両者が、ディフェンダーサイドでラウンドが取れず、スーパープレイに彩られ、手に汗握る戦いが続きます。
そしてとうとう37ラウンド目、ZETAが守りを取得します。
絶対に落としたくない38ラウンド目、RRQも負けじと守りを取得します。
勝負は振出しに戻り、40ラウンドまで続くことが約束されました。
続く39ラウンド目ZETAが再び守りを取得します。
決着は突如として訪れました。
途中RRQに人数有利を取られるも、人数有利を返し、40ラウンド目を取得したのはZETA。
ついにZETAが勝利をもぎ取ります。
約100分に及ぶ死闘の末、ZETAが勝利を手にしました。
前評判では、負けてしまうといわれたZETAが優勝に向けてコマを進めました。

会場は歓喜に包まれ、私は帰路につきました。


以上が現地レポートになります。
Day3だけでなく、前日参戦するので気が向いたら別の試合も観戦記事を書こうと思います。
また、より試合の内容に文量を割いた観戦記事を書いてみようとも思っています。

23/7/4
写真の追加及び誤字の修正を行いました。


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