2019年7月 母娘でパリ③革命記念日とブリュッセルと誕生日【パリの旅程】
2016年から2019年までの渡仏の旅程をご紹介します。
いつか、誰かのお役に立てれば嬉しいです。
2016年から始まった母娘でパリは、2018年からは娘の誕生日もパリで過ごす母娘旅になりました。
7月13日が娘の誕生日、翌日のパリは「Le14Juillet(フランス革命記念日)」
これまで3度、7月にパリに滞在していますが、軍事パレードもエッフェル塔の花火もきちんと見たことがないと言う残念な滞在。
母娘でしっかり楽しもうと勇んで出かけたものの・・・思わぬ誤算が・・・。
【旅行期間】5泊7日
【予約方法】エールフランス航空・アパート(個人予約)
【航空会社】エールフランス航空
【宿泊エリア】5区
【服装】アウター:レザージャケット・夏用カーディガン・トレンチコート/トップス:ノースリーブカットソー・サマーニット・長袖Tシャツ/ボトムス:デニム、ワイドパンツ・ワンピース/夏用ストール
※ウルトラダウンジャケットは必須
【1日目・2日目】
羽田発、エールフランス航空深夜便でパリへ
羽田発22:55、CDG着4:35
先月と同じパリ5区のアパートをお借りしました。
早朝到着の過ごし方、CDG空港ARRIVALラウンジで2時間ほど過ごし、入室時間まではオペラ座近くのJCBプラザラウンジに荷物を預ける予定でした。
CDG空港に到着後、管理人さんからのメッセージを確認
●その部屋のボイラー工事で私たちの前の借主が別の部屋に変更していた
●管理人さんの都合で夕方の鍵の引き渡しができない
その後、messengerでやり取り。
結論、「これから鍵を引き渡します」しかも「工事は予定より早く終わり、お湯は既に使える」
早速、タクシーでアパートへ
パリのアパート滞在が初めての娘が楽しそうで良かった。
荷ほどき、シャワーを浴びて早朝のパリの街へ
Marché Bastille(マルシェ・バスティーユ)からMarché d’Aligre(マルシェ・アリーグル)
パリ最大級のマルシェ、Marché Bastille(マルシェ・バスティーユ)
朝早すぎたようで…
Marché Bastille(マルシェ・バスティーユ)
娘のお気に入りのMarché d’Aligre(マルシェ・アリーグル)へ移動しましょう。
パリ11区のマルシェ・バスティーユからパリ12区のマルシェ・アリーグルは徒歩15分。
Marché d’Aligre(マルシェ・アリーグル)は、野菜や果物の露店から常設マルシェ、Aligre広場でブロカントも併設する地元民で賑わいながらも観光客に嬉しいマルシェです。
私たちお気に入りのこのマルシェは「また一緒にここに来ることができた」と母娘旅の細やかですが楽しい過ごし方です。
Marché d’Aligre(マルシェ・アリーグル)のブロカント
公園でランチ
好きな惣菜を買って公園でランチが楽しい、安上がりな母娘です。
前回、「これにパンがあったら最高だね」そんなことを言った同じ場所。
渡航の回を重ねながら「定番」を作ると想い出以上の共鳴に変わっていきます。
「誰にも教えないで!」娘大絶賛のクロワッサン
ガイドブックはもちろん、日本人ブログにも登場しない、とても小さな店構えのブーランジェリーのクロワッサン。
ポッテリとした形で焼き立てでもない。
なんの変哲もないように見えますが、クロワッサンもバゲットも二度見するほど美味しいのです。
来月の渡仏の楽しみの1つ。
※娘から情報公開の許可がおりましたらご紹介させて頂きます。
Bercy Village(ベルシー ヴィラージュ)へ
「映える」スポットで夕食を!
既に18時近いですが、真昼のように明るい。
期間限定のイベント「バブル・スカイ(Bubble Sky)」が展示されていました。
「バブル・スカイ(Bubble Sky)」は、ポルトガル人アーティスト、パトリシア・クーニャ(Patricia Cunha)さんが手掛けたインスタレーション。
【3日目】ブリュッセルへ
パリ発ブリュッセル行のThalysのチケットが片道39€(約5,000円)のお知らせが届く。しかも程よい時間帯。
Thalysの乗車料は、購入時期、乗車日時、曜日で変動します。
行きましょう!ベルギーへ
サンドイッチとアメリカンチェリーのお弁当
お母さんは、早起きして2人分のお弁当を作りました。
前の座席のご夫妻もアメリカンチェリーを召し上がっていらっしゃる。
列車の中の食事…遠足のようで楽しい。娘と一緒だと尚更に楽しい。
どうでもいいような、小さなことを楽しめることが幸せです。
私が初めてThalysに乗車した感動を爆笑した娘、Thalys乗車にはさほど感動を示さなかったが、サンドイッチには喜んだ。
ジュ・ド・バル広場の蚤の市(Les Amis du Vieux Marché)
Thalysが到着したブリュッセル南駅から徒歩15分、ジュ・ド・バル広場の蚤の市(Les Amis du Vieux Marché)
陶器、銀食器、小物、アクセサリーなどヨーロッパから集められた小物たちが並びます。
本物だったら…と思うと夢がある。
Manneken Pis(小便小僧)
ジュ・ド・バル広場の蚤の市から世界三大ガッカリの小便小僧までは徒歩15分ほど。
それほどガッカリしませんけれどね、ジュリアン君。
娘はノーコメントでした。
小便小僧からGrand-Place(グラン=プラス)に向かう通りでは、ジュリアン君がワッフル営業に一役買っています。
これは等身大サイズなのでしょうか?
それにしても、全力で甘そうなワッフルたち。
観ただけで太る気がする。
Galeries St-Hubert(ギャラリー・サンチュベール)でワッフル
ジュリアン君がいない、アール・ヌーヴォーが美しいヨーロッパ最古のアーケード「Galeries St-Hubert(ギャラリー・サンチュベール)」でワッフルを頂きましょう。
ベルギーワッフルは「リエージュワッフル」と「ブリュッセルワッフル」と2種類あります。
「リエージュワッフル」は日本でも見かけますね。
サックリと軽い「ブリュッセルワッフル」が好みです。
2年前に頂いた、caféのワッフルがとても美味しかった。
しかし…
caféの名前を覚えていない。
外観は薄らと・・・
歩く、探す、見つからず。(無念)
日本人女性が働くパティスリーのcaféで「ブリュッセルワッフル」と珈琲を
ベルギーは、飲み物を注文すると小菓子がついてきます。
「朝からバゲットにワッフル・・・小麦粉消費量が多い」などと言いながら完食!
セルクラースの像 Everard t'Serclaes
Grand-Place(グラン=プラス)の手前にブリュッセルの街を救った英雄「セルクラースの像 Everard t'Serclaes」があります。
「この銅像の右手に触ると願いが叶う」という伝説
世界中の観光客に触られれていますね。
私たち母娘もしっかりと・・・
世界で最も美しい広場Grand-Place(グラン=プラス)
出来ればライトアップされた美しい広場を娘にも見せてあげたいのですが、22時近くまで日暮れないヨーロッパの夏、日帰りでは無理ですね。
11月は、17時過ぎにはライトアップされました。
とは言え、ライトアップより娘の目的は、ベルギーチョコレート
「GODIVA」
世界中にブティックがある「GODIVA」のグランプラス店が本店です。
本店限定、チョコレートがけの苺「ストロベリーコーン」
許可を頂いて作業工程を撮影させて頂きましたが、どの工程で「GODIVA」がスタンプされたのか、不明。
2人でも食べきれない。通りすがりの方に分けてあげたい量でしたが、「元祖、本家、発祥の地」好き・・・「GODIVA」の本店を抑えました!!
ベルギー王室御用達「Mary(マリー)」
メリーではなく、マリーです。
Chocolatier Elisabeth(ショコラティエ エリザベス)
外観の造花が華やか、一見「何のショップなのだろうか?」と悩む、Chocolatier Elisabeth(ショコラティエ エリザベス)は、ベルギー中のスィーツを集めたセレクトショップです。
日本からは、ほとんど情報発信されていません。
1つから購入できる「Zwevezeelse Florentine」
その場で頂くとビックリするほど美味しい!!
想像以上の美味しさにギフトボックスをご購入。
芳醇で濃厚、カロリー満載のZwevezeelse Florentineは、自宅でゆっくり味わいました。
美食の国ベルギーの首都でムール貝の白ワイン蒸を食べる。
娘と一緒のパリ旅の食事でムール貝の白ワイン蒸を必ず1食は頂きます。
前回のパリ滞在では、FIFAワールドカップ フランスVSベルギー準決勝の翌日、パリ在住のベルギー人を想いながらシャンゼリゼ通りのLéon de Bruxellesで爆食しました。
今は、ブリュッセルのど真ん中!
2軒のレストランでムール貝の白ワイン蒸の食べ比べ。
超観光地「Grand-Place(グラン=プラス)」
「La Chaloupe d'Or」
マルシェ・オー・フロマージュ通り
「The Blue Restaurant」
どちらも綺麗に完食いたしました。
「当分、ムール貝はいらない」と言うほどに。
ブリュッセルの石畳を歩いて・・・
ブリュッセルからパリに戻り、夜はクルーズ船に乗車予定でした。
パリ市内の主なクルーズ船運航会社は3社あり、アパートに近いシテ島から出発する「ヴデット・デュ・ポン・ヌフ」で。
アパートに戻ってひと休み・・・気が付くと朝だった。
なぜ私たちは、バスを使わずにブリュッセルの街を歩き続けたのだろうか…
パリよりも更に強烈なあの石畳を・・・
【4日目】誕生日に
これまでの母娘パリ旅で王道のルーヴル美術館、オルセー美術館で王道の絵画を鑑賞しました。
母娘とも絵画やアートにそれほど造詣が深い訳ではないのですが、「見せてあげましょう感」あふれる日本の美術館では感じられない、
大らかな在りようで「世界にとって大切な芸術」がまるで友達のようにそこにある器の大きさが心地よい空間です。
印象派が好きな私が「娘に見せたい美術館」
オランジュリー美術館(Musée de l'Orangerie)
現代アートが好きな「娘が行きたい美術館」
Fondation Louis Vuitton(フォンダシオン ルイ・ヴィトン)
「草間彌生のミラールーム」展示
2019年8月26日までの展示に間に合いました。
Bercy Villageのイベント「Bubble Sky」もですが、それに合わせた渡航ではなく、偶然出会えると感動が割増です。
「草間彌生のミラールーム」は、限定4人の小さな部屋です。
写真に写る大勢は、鏡に映る4人。
ご一緒したお2人も母娘で、お互いに「写真を撮りましょうか?」と制限時間まで小部屋で「草間彌生の世界観」を必死で理解する。
誕生日は、Jacques Genin(ジャック・ジュナン)
昨年の娘の誕生日は、「Jacques Genin Fondant Chocolat(ジャック・ジュナン フォンダン・ショコラ)」のサロン・ド・テでお祝いしました。
娘の一番の楽しみは、今年もここでミルフィーユを食べること。
2018年のミルフィーユ
サロンの最寄駅、République(レ・ピュブリック駅)で下車、地上へ上がる階段に勇んで向かうと前を歩く方が「少し危険だよ」と・・・
階段の下まで催涙ガスが臭う。
地上に上がるとデモパレードがレピュブリック広場を通り過ぎたところでした。
2018年11月から始まった「Mouvement des Gilets jaunes(黄色いベスト運動)」は、年を越しても続き、2020年も続いている。
自国の王室を消滅させても革命で市民の権利を勝ち取った国民
フランス国民は、デモもストライキも積極的で不便にも寛容だと思います。
さて、私たち能天気な日本人母娘は、ミルフィーユを求めてJacques GeninへGO!
まさかの、サロン・ド・テ閉館!
Jacques Geninファンのみなさま、ご安心ください。
ショコラトリーは健在です。
ただ、「サロン・ド・テをやめちゃった」だけです。
2019年は、ジェラード売り場に変わっていました。
そして2020年、それもなくなりました。現在、思案中だとか…
ジュナンの受難、失意の中、とぼとぼとマレを彷徨う。
頭の中は「ミルフィーユ」
パリの新進気鋭の若手パティシエYANN COUVREUR
2018年、マレ地区にオープンした「YANN COUVREUR」
ミルフィーユとタルト・オ・シトロン
新進気鋭のミルフィーユ
人気のパティスリーのイーティングスペースは込み合っています。
昨年より少しカジュアルにはなりましたが…
日本時間の娘が生まれた日時に「お誕生日おめでとう」
Yann Couvreur Pâtisserie
【営業時間】10:00~20:00 ※定休日なし
【アクセス】メトロ1号線、Saint-Paul(サン=ポール駅)
リベンジ!セーヌ川クルージング
前日、まさかの爆睡で乗船できなかったセーヌ川クルージング。
予約変更してくださったムッシューに感謝。
「リベンジ」はそれだけではありません。
「パリは7月でも寒くなる。クルージングはことさら風が冷たいのでウルトラダウンジャケットを持ってくるように」
昨年母の話をさらっと流した娘は、セーヌ川の船上で震え、エッフェル塔のシャンパンフラッシュ前にトロカデロ広場で凍え、泣く泣くホテルに引き返すと言う。
今年は、万全の備えで「パリ時間の誕生時間」をセーヌ川のクルージングで迎えることができました。
【5日目】7月14日
運命の7月14日。
それまで7月のパリは3回経験しています。
●2016年7月14日 パリの空の下でパトルイユ・ド・フランス(Patrouille de France)だけは見た。
●2017年7月 モナコ滞在のついでにニースからの乗継で数時間だけ
●2018年7月 都合により14日帰国(泣ける)
今年こそ、何があっても、軍事パレードと花火を見る!
軍事パレードで最寄駅はもちろん、周辺のメトロ駅も封鎖されます。
封鎖情報は、大使館からのメールで受け取っております。
最も効率的、最も確実な移動方法を入念に調べ、朝を待つ。
朝が来た!
スマホの画面を2度見する・・・えぇ~~~~~~9時
6時に起きて、娘を起こして、8時には部屋を出る予定でした。
そこから先の行動の記憶なし!
開き直ってテレビを付けるとマクロン大統領は式典に参加しておりました。
おはよう、マクロンさん
パレードは12時まで
何かしらの何かは見られるかもしれない!
革命記念日軍事パレード
2019年7月14日、悲劇な喜劇▼
7月14日のパリ
混乱と人混みのシャンゼリゼ通り、路もメトロ駅の閉鎖解除まではしばらく時間がかかります。
便乗放火でさらに歩く距離が増えました。
「こちらは通れないよ」通りすがりのみなさんが親切に教えてくれます。
混雑の影響が少なく、観光客が多い「モンマルトル」へ
この日から長期休暇に入るパリ市民、レストランやショップもお休みが多い。
モンマルトル辺りでもランチの場所が限られます。
偶然に入ったブラッスリーのランチの前菜
「トマトとモッツァレラチーズのカプレーゼ」
見た目はいたって普通。日本でも我が家でも真似ができるビジュアルです。
ところが・・・モッツァレラチーズが違うのです。
何がどう違うのかと「チーズ名人」なら赫赫云々とご説明できると思いますが、残念ながらご説明できない「チーズの凡人」
六本木のOBICA MOZZARELLA BARでも食べたことがない。
日本では未だに食べたことのない濃い味わいで食べ応えのあるチーズでした。
「このチーズ売ってください」
ひたすら愛想の良いギャルソンに言いたかった。
シャイヨ宮で打ち上げ花火を見る
軍事パレードの轍は踏まない!
日暮れの遅いパリ、記念日の花火は23時頃開始。
エッフェル塔のあるメイン会場のシャン・ド・マルス公園は、恐らく15時頃から気長な方々で埋め尽くされています。
セーヌ川の沿いの橋から見るか?
路地から見える16区辺りで見るか?
エッフェル塔が一番大きく、正面に見えるシャイヨ宮で見るか?
2020年、見学者のいない「Le14Juillet(フランス革命記念日)」
【6日目・7日目】帰国
サン=シュルピス教会近くのcaféで「Chocolat chaud(ショコラショー)」
周りはビールを飲むほど暑い日でしたが、パリ滞在の「いつもの」は欠かせない。
いつもはカップ1つ、2つ並んだカップが妙に嬉しい母心。
化粧品、バター(夏でも大丈夫です)を買い出し。
帰りの荷造り時間は、いつも寂しい。
次回、娘とパリを歩く日はいつになるのでしょう。
運命とウィルスは、人の希望も感情も手玉にとってしまう。
「湿度がないパリは良く眠れる」
2019年、母娘でパリは、良く眠れた旅でした。