パリで部屋を借りる②サン=ルイ島で暮らす。
来年59歳になりますが、フランスで人生2度目の大学生になる村山です。
11月まで暮らしたパリ12区に近い郊外はとても便利でしたが、外出制限だけでなく、ストライキが多いパリです。
いざとなったら徒歩で大学に通学できる距離にある部屋を探しました。
これまでのアパートの借り方
●日本人専用の短期滞在アパート
●Airbnb
●掲示板(MIXB、パリ掲示板、ジモモパリ)
日本人大家さんの部屋でルームシェアが一番安心で安価ですが、入学手続き、ビザ申請で大量の書類を大変な時間をかけて用意しました。
掲示板だけで探すのではなく、大変ついでに?パリの日系不動産サイトから正式な手続きを必要とする賃貸アパートも選択肢にいれてみました。
45年目の夢
お世話になった不動産サイト
ユーロエステート
ルームシェアよりもちろん家賃は高く、住宅保険の加入も必要です。
管理費込みでも電気、インターネットの契約は別途の物件も多く、語学不堪能な私には非常にハードルが高い。
燦然と輝く「サン=ルイ島」
パリ4区、パリ左岸でも右岸でもない、セーヌ川に浮かぶ島の1つ。
古くから大貴族や著名人が邸宅を構える最高級住宅地。
女優の岸恵子さんのパリの自宅がある「サン=ルイ島」
若い方は全くご存じないと思いますが、山口百恵さん主演、昭和のテレビ番組「赤い疑惑」を毎週欠かさず観ていた憧れの「パリのおば様」が岸恵子さん。
子供の頃からフランス好き、その理由の1つが岸恵子さんです。
その「サン=ルイ島」に空き部屋があった!!!!!
45年前から憧れの岸さんのご自宅のすぐ近くで暮らせる。
面倒な手続きも夢のためなら乗り越えられる!!!
契約までの流れ
12月24日、クリスマスイブに契約が完了しました。
それまでの(長い)過程です。
①物件サイトから問合せ
ユーロエステートさんのWebサイトには、簡単な情報と数枚の写真が掲載されています。
具体的な賃貸可能期間や条件などを問い合わせます。
●家賃内訳(管理費、ネット料金など)
●契約に必要な条件と書類
●賃貸開始可能時期
●賃貸期間(通常は、1年以上の賃貸契約)
●現在の空室情報
②必要書類
パスポート
入学証明書
銀行残高証明書あるいは所得証明書
保証人のパスポートと所得証明書
本来は、フランス在住の保証人が必要です。(国籍は問わず)
日本人の保証人でもOKな大家さんで本当に幸運でした。
これで部屋を借りる約束されました。
仲介手数料750€は少々お高いですが、安心には代えられません。
③契約書
不動産屋さんからメールで大家さんの署名入り契約書(PDF)が添付で届きます。
もちろん、フランス語^^;
①5ページの契約書を英文訳
②英文を日本語に翻訳
③ネットで調査
④疑問点を不動産屋さんにメールで問合せ
⑤メールで回答
契約書を送り返して契約成立です。
①送られてきたPDFファイルをプリントアウト
②日付と署名とLu et approuvé(同意しました)を直筆で記入
③印刷物をスキャンしてPDFファイル作成
④PDFファイルを結合
⑤メール添付で提出
⑥敷金、前家賃の銀行振込(海外送金)
印鑑に慣れすぎている日本人、署名とLu et approuvéが新鮮でした。
入学手続きもビザ申請も大変でしたが、賃貸契約も大変です^^;
鍵の受け渡し日を打合せ
入居日は既に連絡済みですが、具体的な時間と場所(恐らくアパート前)は、大家さんと直接メールでやり取りします。
当日は、パリ在住の友人に通訳と立会などアシストをお願いする予定です。
入居後の手続きなどは、いずれまたご報告します。
築300年の部屋に暮らす
サン=ルイ島は、17世紀の建物が今でも残る住宅地。
私がお借りする建物も300年以上前に建てられました。
室内は改築されているので水回り(キッチン、バス・トイレ)は新しいですが、配管等までの記載は契約書にはありません。
水漏れなどありそうで怖いですが、サン=ルイ島に限らず、パリの部屋は「何かしら」が起きるのできっと何とかなるでしょう。
初めての1人暮らし
実家から嫁に行き、離婚して子供たちと、11月まで暮らしたパリの部屋も大家さんと同居のルームシェアでしたから生まれて初めて「1人暮らし」を経験します。
初めての1人暮らしがサン=ルイ島!!
岸恵子さんのパリのご自宅から徒歩5分!!!
溢れるほど夢が叶った2020年のクリスマスイブでした。
この時期に渡仏する事で誹謗中傷され、若干、心が傷つきましたが負けない。
これからはサン=ルイ島からパリをお届けします。