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京都の高校生30人が都農町に!地元民とBBQで大交流し、廃校活用をテーマに激論を交わした3日間!
宮崎県都農町の「まちづくりホステルALA」に、京都市立日吉ヶ丘高等学校のみなさん30人が宿泊。都農町スタディツアーと称して、2泊3日たっぷり都農を体感してもらいました。
地元の人たちとごちゃまぜになって50人規模で実施したBBQ、地元の小中学生や東京の大学生と一緒になって考えた廃校活用ワークショップなど、盛りだくさんの3日間をお伝えします。
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『越境』をコンセプトにする京都市立日吉ヶ丘高校が3年連続で、宮崎県の都農町に。
先輩から去年、すげー楽しかった!と聞いたり、楽しげな動画を見て「行きたい!」と志願した高校1・2年生、26名が参加。校長先生も同行!
ぼくらは、新卒&インターン大学生3人にすべての準備を任せるという暴挙(むちゃぶり)にw
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イツノマメンバーの前々夜祭
直前まで台風。伊丹空港の離陸が危ぶまれたり、来たら来たで、都農が雨予報80%だったり。
あらゆるシーンを想定しての練り直し、企画力upの副産物。
ドキドキで迎えた当日、先生から無事、伊丹空港を飛び立てたという報告を受け、一気にフィールドツアーモードに!!
1時間に1本の単線駅に場違い? キラキラした高校生たちが到着!
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1.新卒&大学生で企画・準備完遂!
1ヶ月前から準備開始。
宿泊、移動、食事、どうロジを組むか!!??
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イツノマメンバーで昨年の振り返りをじっくり。
今年は高校生たちに最初に目標を言語化してもらおう!
振り返りのとき、目標の成果と明日からの決意表明を書いてもらうことに!
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さらに、各イベントを自分ごとにできるよう、要所要所で表彰を。
よい意味で賞品でモチベup作戦w
BBQに参加する都農人たちには、高校生全員と話す機会をつくり、印象に残った高校生を書いてもらってMIP(Most Impressive Player)表彰を。
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2日目のワークショップは「シャインマスカット杯」。都農町最大の特産シャインマスカットを4チームで争奪。
チームと別に、個人のプレゼン表彰も。
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最後の決意表明では、全員分を聞いてぼくらイツノマが一番「ドキュンときた、決意表明賞」
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2.都農町&都農ワイナリー周遊
到着後は、大学生ゆいちゃんが苦労してつくった「都農町のここ見て!map」を見ながら、バスで町内周遊
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都農町の絶景ビューポイント、都農ワイナリー
収穫のため一年で一番忙しい時期に、赤尾社長自ら、ブドウとワインについて熱く語ってもらいました。
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いまはワインを飲めないのが残念!
3-4年後にワインを飲みに帰ってきてほしい!
3.キックオフミーティング!
3日間の本拠地、都農高校で都農町長がお待ちかね。
3年連続で来てくれてありがとう!
提案してくれたことを一つでも多く実現させますよ!
未来の関係人口として、都農町とずっと関わってください!
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高校生代表は、昨年も来てくれたふうごくん。
町長からブドウ差し入れの提案を受け、「お願いします!」と遠慮なく
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校長先生からもご挨拶
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キックオフミーティングは、高校生ばーちーが司会
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事前にもらっていた「参加理由と意気込み」を4つの視点で整理
・おそれず聞いて、全力で考える
・自発的に動いて、新しい挑戦を
・たくさん交流し、自分の成長に
・越境まちづくり、自分のまちに
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『情熱を、伝える』を3日間のスローガンに。
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4.都農人との大交流BBQ
昨年、一番印象に残って都農町のことを好きになったといわれた都農人BBQ。
今年も40代・50代の経営者を中心に猛者たちが大集合。
のっけから超ハイテンションで盛り上がりまくりました。
降水確率80%をみんなのパワーで雨をくいとめ、念願の屋外BBQ実現。
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昨年以上に、高校生たちから積極的に話ができるよう、インターン大学生たちのアイデアで、キックオフミーティングで座ってた椅子の裏に、質問カードを貼り付け。書いてある質問を一人一問投げかけました。
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9人の大人+6歳児が、4つのテーブルを20分ずつまわることで、26名の高校生たちとすべて話していただきました!!
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20代Uターン起業家の二川尚哉さん河北の河野幸治さん
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イツノマメンバーは100%裏方に。焼く人配る人。
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今年のテーマ「情熱を、伝える」を体現していたのは誰か?
都農人たちにとって、もっとも印象に残った高校生の発表!
2位が同数、りおちゃんとばーちー
地元のプロサッカーチーム『ヴェロスクロノス都農』のタオルと、都農名物『トマトのひねり揚げ』をプレゼント
1位は、2年連続参加のふうごくん!
賞品は都農ワインの『ブドウジュース』
ちなみに、ふうごくんたちは、宿泊場所がALAではなく大黒屋旅館。
チェックインのため車で送ったんですが、「またALAに戻ってきていいですか?大人たちと話し足りないんで」と言って、約1.7kmをランニングでALAまで。深夜まで熱心に都農人の話に聞き入ってました。
高校生だけでなく、都農人たちの情熱も味わえた1日目でした。
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5.廃校活用7時間ワークショップ
2日目は、メインコンテンツ、7時間ワークショップ。
ぼくらがリアルに都農町から委託を受け企画・デザインしている都農高校跡地の活用を一緒に考えてもらいます。
町長からも話した通り、案がよければ、ぼくらが町に提案する企画へ積極的に取り入れ、継続的に高校生たちに関わってもらうことを目指してます。
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テーマは地域共生社会。
大人でも聞きなれないことば。
でも、過疎地にとっては最重要課題。
都農高校が、高齢者・障がい者・子育て世帯・生活困窮者にとって、分断されることなく楽しく交流できる場になるよう、4つの業態を企画します。
事前に高校生たちに企画したい業態を選んでもらい予習。
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ワークショップには、地元の子どもたちも合流
中学生の地域クラブ「まちづくり部」の都農中1年生が2名、
小学生のゼロカーボン政策提言チーム「GreenHope」の小学6年生が3名
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Aチーム
体育館を使って、雨の日でも子どもが遊べて多世代とも交流できるキッズパークを。
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実際に、体育館を見てイメージをふくらませます。
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Bチーム
校舎を使ってコミュニティカフェを企画。多世代が入りやすくて、障がい者・生活困窮者にとってもやさしいカフェに。
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Cチーム
旧武道場を使ってフィットネス&サウナを企画
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現地に図面をもっていき、スケール感を確認
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Dチーム
ワークショップ会場ともなっている図書室を活用して、未来型公民館(フューチャーセンター)を企画。
①地域共生社会の翻訳
最初のワークは、地域共生社会の翻訳。
大人でもピンとこないことば。
高校生が理解できて表現しやすいことばに翻訳。
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②アイデア100
みんなで100個の業態アイデアを1時間で出し切り!
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③業態企画
午後は、提案に向けての企画とデザインづくり。
企画の共通認識を。
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アイデア100は拡散思考、ここからは収束思考でコンセプトをつくります。
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企画の共通フォーマットを用意。
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④設計・デザイン
イツノマの建築士、渡邊佳さんから設計レクチャー
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柱と柱の間は何ミリ?
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⑤プレゼン
6時間の企画・デザインを経て、4チーム対抗10分間プレゼン
審査員は町内の10名をゲストに
・都農町役場建設課長
・つの未来財団理事
・都農町社会福祉協議会
・都農中学校長
・都農町教育委員会対策監
・南国CBF代表
・都農コミュニティクラブ代表
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審査基準は、「情熱を伝える」「地域共生社会の実現性」
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Aチーム【キッズパーク】
地域共生社会の翻訳|円になって情熱をもって唯一無二になれる社会、Enjoy
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コンセプト|雨の日でも「つのJOY」(ここ)にいれば晴れになる
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Bチーム【コミュニティカフェ】
地域共生社会の翻訳|「ありがとうの輪を増やすこと」
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コンセプト|いろんな川が集まる海
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Cチーム【フィットネス&サウナ】
地域共生社会の翻訳|やさしさの浸透
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コンセプト|まるで日帰り旅行!?のようなフィットネス&サウナ
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Dチーム【フューチャーセンター】
地域共生社会の翻訳|都農人のアツイつながりができる空間
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コンセプト|近未来×公民館 つながりのないアツイつながり
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審査員全員から積極的に質問が。
課題は実体験か、それともネットで見ただけか?など鋭い質問も。
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全チームのプレゼンを受け、審査員10名で審議。
かなり意見が割れ、最後は2チームの決戦投票。
僅差で、優勝はBチーム【コミュニティカフェ】に決定!
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審査委員長のつの未来財団理事、山内大輔さんより総評
場としてのカフェをつくる前提ながら、高齢者や障がい者のことを考え、出張カフェをすることできっかけをつくり、いずれ店舗へという発想を評価しました。相席スペースの発想も面白い!
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MVPは、優勝したBチームのまつりさん。
審査員からの鋭い質問に対する穏やかで冷静な受け答えに一同感嘆!
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都農コミュニティクラブ代表、河野文也さんと
緊張と疲労の7時間ワークショップが終わり、懇親会
最後は、ワークショップでも大活躍した中学生2人からの「中学生クイズ」
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優勝チームには、都農町商品券5,000円が贈呈。
道の駅と南国プリン、たくさん買ってってねのメッセージ
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9:30から21:30まで12時間!お疲れ様でした!!!
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6.ビッグサークル対話
最終日は道の駅と南国プリンでお土産購入!
先生を含めて30名がしっかりとお買い物。
ささやかながら、地域経済へも貢献です。
都農高校に集合し、昨日のワークショップ反省会。
ファシリテーションを担当した大学生たち。前日の深夜まで、「もっと引き出してあげたかった」「本当に高校生たちは考えられたのか?」「自分の技量が足りなかった」などなど、しきりに反省しながら悔しがっていたのが印象的。小中高大の異年齢集団においては、全員に学びがあるなぁと収穫。
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フィールドワーク、最後の総仕上げ。
事前に立てた目標に対して成果はどうだったか?明日からの決意表明を、話したくなったら手をあげて、1人2分で発表。その後、イツノマ代表の中川が10秒でフィードバックを26人で。
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「もっと自分の意見を言えるようになりたい!」「知らないことに挑戦したい!」「面白いこと、楽しいことを見つけたい!」という決意表明が続いた中、代表の中川が個人的に一番印象に残ったのはそうまくん、「しっぱいをしまくる!」
高校生の特権ですよね!失敗自慢、聞かせてほしい〜
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最後に、今年のフィールドワークを事前準備から当日運営、最終日前は徹夜で高校生たちのために滞在中のショートムービーをつくってくれた4名。
本当にお疲れ様でした!高校生たちにも、その情熱は伝わったはず!!
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7.感謝
3日間を通して、感じたことは日吉ヶ丘高校と都農町民の相性がいいこと。というと雑すぎるかもしれませんが、そう感じずにはいられないほど、初対面から打ち解けるばかりか爆笑の連続。
関西人だからなのか、都農の人がやさしいからなのか、いまだ謎ですが、とにかく楽しい3日間でした。
高校生たちにとって、部活もあるし、遊びたい盛り。あえて自分の意志で志願して参加したことは、将来の自信にもなるはず。
昨年の反省を活かし、大学生中心に、事前準備をがんばったおかげで、26人の顔と名前が一致して、昨年より距離近いところで見守れた感じです。
安くない旅費・滞在費を投資していただいた保護者の方々、そして校長先生を筆頭に、高校生の越境体験を最重要視される先生たちに心よりの感謝を伝えたいです。
宿泊はぼくらのHOSTEL ALAだけでは足りないので、地元の亀屋旅館さん、大黒屋旅館さんにお願いしました。夜遅くの外出や、朝食、さらに亀屋さんには最終日、高校生たちの荷物をすべて預かっていただいたりでお世話になりました、ありがとうございました。
移動は、都農町のご好意でバスを2台チャーター。足りない分は、イツノマ社員のマイカー総動員でなんとか。。
最終日、無事都農駅まで送り届けたと思いきや、よもやの大雨で電車ストップ。無理言って、町のバスには宮崎空港まで行っていただき救われました。
食事について朝食はつの未来財団のご好意でBUNMEIパティシエの小野さんが2日続けて腕を奮って頂き特製サンドイッチと美味しいスープを。高校生たち大喜びでした。ありがとうございました!
昼食は、パントリーけいすけさんと都農ワインさんからそれぞれお弁当とオリジナルパンランチを。都農ワインの赤尾社長にはお忙しいところ、高校生たちにお話をいただき、重ねて御礼申し上げます!!
夕食初日のBBQでは、山本貴士さんをはじめ、黒木正和さん、鶴輪直也さん、二川尚哉さん、古部祐子さんをはじめ多くの方々に差し入れを持ち込んでいただきました。おかげさまで高校生一同、お腹いっぱいです!ありがとうございました!
2日目の夕食は、屋外?屋内?、キッチンカーかお弁当形式か。最後の最後まで高校生たちが楽しめるようにとぼくら以上に気をかけていただいた「むっちゃん」には2年続けての大感謝です。
都農町役場からは、屋外テントや都農高校の使用許可、観光協会には屋外用のテーブルと椅子、社会福祉協議会にはマイクセット、つの未来財団には延長コードからスクリーン、プロジェクターなど数知れず。書ききれませんが、本当に町内多くの方々からのご好意で実現ができました。
ありがとうございました!
関わってくださったみなさま、この場を借りて心より感謝申し上げます。
ありがとうございました!!!
都農町、未来の関係人口になってもらえるよう、引き続き、日吉ヶ丘高校のみなさんとは、定期的に交流を深めていきます。
日吉ヶ丘高校1年目(2021年修学旅行の様子)
日吉ヶ丘高校2年目(2022年フィールドワークの様子)
日吉ヶ丘高校、担当の廣木先生のnote
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