頑張っても報われないなら頑張らなければいいじゃない。
はろはろー。あるです。
突然ですが、あるの最近の目標は【いかに頑張らないか】です。
前までは思っておりました。
「どうして私ばっかり仕事が増えるの」
「あの人はなんで仕事をしなくても平気でいられるの」
「私ばっかりこんな扱いを受けてる」
「みんな、どうして私に感謝してくれないの?」
いやー。今こうして振り返ると、思います。
私ったら、なんて自己中(笑)
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頑張れば頑張るほど、評価が欲しくなる
シンプルな例で考えてみましょう。
・1時間かけて自己紹介動画を作ってください
・1ヶ月かけて自己紹介動画を作ってください
この2つの課題を出されて、それぞれ動画を作ったとします。
「評価されたい!」と思うのはどちらの動画でしょう?
きっと、1ヶ月かけて作った方の動画ですよね。
では、どうしてそう思うのでしょう?
答えは「頑張ったから」です。
そうなんです。私たちは、自分たちの時間やエネルギー、努力や精神力、そんなもろもろを使えば使うほど、その結果に期待をするんです。
では逆に、頑張らなかったらどうでしょう。
1時間どころか15分で作った自己紹介動画がたとえ伸びなくても、「まあこんなもんか」くらいのがっかり感で済みますよね。
たとえ、その2本の動画のクオリティにほとんど差がなかったとしても。
むしろ15分で作った動画の方が、できがよかったとしても。
怖いですねー。
そのくらい、私たちは自分のかけたものに期待をするんです。できあがりの結果に、できるまでの過程も含まれると思い込んでいるんです。
ー
結果と評価はほとんど一致しない
酷なことを言いますが、時間や力をかけて作ったという事実とできあがりが評価されるかどうかは全く別です。
特にマジメで、一生懸命で、ひたむきな努力家さんはここを勘違いしています。
そう、今これを読んでいるあなたのような人です。
あなたがかけた時間やエネルギーやお金やメンタルを、できあがりの評価が上回るとは限りません。
なぜか。
それは評価は他人がするものだからです。
人によって評価基準はバラバラです。
じっくりと時間をかけたものが好きな人もいれば、5分でできあがるものが好きな人もいる。
カラフルなものが好みの人もいれば、モノトーンが最高と信じている人もいる。
ごちゃごちゃしたもの、シンプルなもの、うるさいもの、静かなもの…。
そんないろいろなニーズを満たして、なおかつみんなが素晴らしい!と拍手するようなものを作れる人なんて、いません。
そしてそもそも、それを目指すことに何の意味があるんでしょう?
ー
頑張るべきポイントは、自分の”怖い”を乗り越えること
今、「それを目指すことに何の意味があるんでしょう?」という質問に対してあなたがモヤッとしたとしたら、あなたはきっととっても優しくて人のことを思いやれるステキな人なんだと思います。
誰かを喜ばせたい、気持ちよくさせたい、いい気分になって欲しい、心地よく思って欲しい…。
そんな風に思えるあなたはとてもステキな人だと思いますし、その考え方も私はとっても好きです。
そしてきっと、優しすぎるがゆえに自分に高い高いハードルを設定しているのだと思います。
誰かを幸せにしなきゃ、もっと喜んでもらわなきゃ、そうしなきゃ私の価値なんてない。
おや?ちょっと待ってください。
他人を幸せにすることと、あなたの価値って関係があるのでしょうか?
その理論でいくと、例えば世界にあなた一人になったら、あなたは「自分を必要としてくれる人」を探して彷徨うことになりますが、本当にそうでしょうか?
もうお分かりかと思います。
あなたが頑張って向き合い、乗り越えるべきなのは「誰かに評価されないと自分には価値がないんだ」というその気持ちです。
そもそも、あなたには価値があります。
誰もあなたにとってかわれない、あなたしか生きることのできない人生という時間を持っていて、その時間の中で1分1秒ごとにあなたにしかできない選択をしています。
その影響が誰かにほんの少し伝わり、それをきっかけに未来で誰かがまた違った選択をする。
そんなことを繰り返して、世界はできているんです。
これって本当に、奇跡みたいなことだと思いませんか?
自分ではなく他人に自分の価値を見出してもらおうとしたとき、そこに”期待”が生まれます。
相手に評価されたい、という気持ちはやがて「評価されるために頑張らなくちゃ」に変わります。
頑張ったら褒められたから、いい子だねと言われたから、上手だねと撫でてもらえたから。
そんな小さなきっかけが積み重なって、あなたの評価基準は”頑張る”にかたまってきたのでしょう。
でもね、あなたはそもそも頑張らなくても価値があるんです。
ステキで立派で大事な人なんです。
そのことを、忘れていませんか?
頑張っても報われないなら、頑張らなければいいじゃない
あなたが今から頑張るべきことは、”頑張ることをやめる”ことです。
面倒なら断る。
嫌だなと思ったら避ける。
不安だなと思ったら逃げる。
疲れたなと思ったら休む。
その判断を、自分の意志ですることです。
そして丁寧に、しかしきっぱりと意思表示をすることです。
嫌な奴だと思われるかもしれません。
意外だなーとか、えーそんな人だったのと思われるかもしれません。
それを受け止めてみることです。
「でも、私は私のしたいことを叶えてあげたからこれでいいんだ」そう思えたとき、あなたは自分の中に価値基準を見つけることができるでしょう。
あなたが、あなたを満たすために生きるという最高の価値基準を。
大事なことなので言います。
頑張ることはステキなことですが、頑張らないことも悪いことではありません。
この文章の意味を、もう一度じっくり噛みしめてみてくださいね。
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