iCAREのCEO室って何をやっているの?〜2023振り返り編〜
こんにちは。iCAREのデータアナリスト、わかまつです。
このエントリはiCARE Advent Calender 2023、10日目の投稿です。Advent Calender=年末ということで、月並みですが、社外向けに「CEO室」の説明を織り交ぜながら、一年の振り返りを記事にまとめていくことにします。
CEO室の位置付け
”CEO室”や”社長室”という組織がどのようなミッションを担うか?は、企業によって異なるだろうと思います。(ほかの企業の実例をほぼ知らないですが……)
弊社においては、CEO室は「緊急ではないが重要なこと」を行うチームとして位置付けられています。この位置付けがどこまで社内で認識されているかは不透明ですし、そういうミッションを明示した文書も特段ないのですが、少なくともCEO室の定例会議で、CEOの山田洋太が度々口にするのがこのフレーズであるため、暗黙的には正しいものだと認識しています。
もっとも、現在の実情としては、CEO室メンバーがチームを組んでプロジェクトを推進するケースは少ないです。どちらかといえば、進行中のプロジェクトでCEOが直接支援するのが望ましいものがあれば、その担当者をCEO室に配して手厚くフォローする、という形が増えています。CEO室があってプロジェクトがある、というよりは、プロジェクトが先にあってCEO室に置くべきものを引っ張ってくる、という感じですね。
私(データアナリスト)の場合には、”データに関わる課題"を解決するのが(暗黙の)ミッションとなっており、それに即して自身で自律的に活動を進めたり、上長であるCEOから課題解決のPJを示されてそれを担当したりと、ボトムアップ・トップダウン両面で比較的規模の小さいプロジェクトをたくさんこなす──という働き方になっています。
iCAREにおける「データアナリスト」とは
前述したようなCEO室の性質から、私の業務は「データ分析」以外の仕事のほうが多く、業務内容が多岐に渡ります。また、求められるスキルセットの幅も広いです。(採用に関しては、担当業務を絞ってスキルセットの幅も狭め、要件に当てはまる人材が増えるように工夫しています。)
業務性質での分類
業務内容は多岐にわたりますが、プロセスや成果物の性質から分類すると、"Production", "QA&QC", "R&D", "Libero" の4つに分けられます。
Production (生産・製造)
定義:お客様からお金をいただいて成果物を納品する活動
業務例:
健康経営コンサルティングサービスに付随するデータ分析
定型レポートの作成(ストレスチェック、健康診断結果)
個社別のアドホックな分析と非定型レポートの作成
顧客向けデータ加工ツールの作成
QA&QC (品質保証•品質管理)
定義:Productionの品質や業務効率を高めていくための活動
業務例:
業務フローの整備とドキュメント化
成果物の品質を担保するためのチェックリストの作成・継続的改修
集計用コードのリファクタリング (Python, SQL)
R&D (研究開発)
定義:ProductionやQA&QCの価値向上・コスト削減に資する研究開発の活動
成果物の検証やチェックの自動化を可能にする技術検討
既存の検証について品質を上げるための技術調査
新規分析レポート商品の企画提案
Libero (なんでも屋・遊撃隊)
定義:重要な事業課題を解決するために部門の垣根を超えて対応する活動
具体例は公開すると色々問題があるので、伏せさせてください。
──改めて書きだすと、あまりにも多岐に渡るため、「え、マジでこれをやるのか……?というか1〜2名でやってきたのかコレを……?」と自分でもぞっとしています。来年もがんばるぞ……そして私を助けてくれ New Comer ……(ふるえ声)
2023年の変化
私がiCAREに入社したのが2022年10月1日で、そこから現在(2023年12月10日)までいくつかの大きな変化がありました。一年の振り返りにちょうどよいので、このポイントをいくつか挙げていきます。
Productionの担当製品が増え、QA&QCの重要性が増した
年初はR&Dに近い業務に注力していたのですが、現在はProductionに当たる業務の割合がかなり高くなっています。この背景の一つに、他部門で行なっていたProductionの業務をCEO室で引き取り、品質向上を進めていくことになったことがあります。この業務は、具体的には前半のほうで挙げた「顧客向けデータ加工ツールの作成」です。
作業担当者もCEO室に異動したため私の業務量はあまり増えなかった……と言いたいところですが、そこそこ業務負担が増えました。作成作業を直接担当することはないものの、成果物の検証や品質向上を目的とした業務フローの見直しなど、QA&QCの活動が必要となりました
また、これ以外にもパラパラとミスが発生してしまい、データ分析のQA&QC活動の重要性が上がり、それらにも工数をかけています。
こういった状況から、なんとか限られたリソースの中で時間を捻出し、QA&QC活動を行わなければならなくなりました。
一般論として、こういうときに削られがちになるのは、"顧客と約束した納期がない仕事"です。弊社CEO室も残念ながら例外ではなく、R&Dの業務比率を下げているのが現状です。
プロダクト分析へのリソースシフト
iCAREはSaaS製品の「Carely健康管理クラウド」を提供しています。このプロダクトの定量的な分析はあまり行なってこなかったのですが(インフラ周りの数字は流石に見ている)、ユーザー体験を向上させるためにいよいよプロダクトの分析に本腰を入れることになりました。
これに伴い、CEO室に在籍していたもう1人のデータアナリストが開発部門に移籍し、彼の行なっていた業務を私が引き継ぐことになりました。
無策で引き継ぐと業務量が大変なことになりますが……差し当たっては、例によってR&Dの業務比率を下げることで対応しています。
助けてNew Commer……
本来、iCAREのデータアナリストである私のミッションは、R&D領域にある「新規分析レポート商品の企画提案」なのですが……諸々の状況から、どうしてもここに割く時間を減らさざるを得ない状況にあります。
また、他にも社内の課題や事業課題もあり、本来のミッションを果たせるだけのリソースを捻出するのがどう考えても無理なので、目下データアナリスト(またはアナリティクスエンジニア)を募集中です。
スキルセットに応じてお任せする業務も変わるので、ここでいくつか入社後の業務例を挙げておきます。
「Excelやスプレッドシートが得意、GASが書ける方」には、ProductionとQA・QCを中心に業務をお任せします。定型レポートの作成を行いながら、検証品質の向上、業務効率化を検討していただきます。
「PythonとSQLが実務レベルで書ける方」には、定型レポート作成の自動化や検証品質の向上に取り組んでいただきます。既存のSQLクエリをメンテナンスしていただくこともありますが、技術調査とPoCも多くなると思います。
「エンジニアリングよりも、ビジュアライゼーションとレポーティングに自信がある方」には、新規レポート商品の企画提案に取り組んでいただきます。ただしドメイン知識が強く求められる領域であるため、中途入社の方が取り組むにはそれなりにハードルが高く、協調性や柔軟性、何より専門家に対する謙虚さが求められます。
色々書いたのですが、ひとことでいうと「しんどい、本来のミッションが果たせていない、 誰か助けてくれ……」という泣き言に集約されてしまいますね……。
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P.S.
note用のキャラなので弱そうに見えますが、リアルではもっと「頼れる先輩」感が醸し出されているので安心してください。多分大丈夫…なはず……