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今年は塗香を使おうかなって

数あるフレグランスアイテムの中でも少しマイナーでマニアックな、塗香。
粉末状のお香で、少量を手にとって肌にこすりつけて使うものである。本来はお寺で使う道具のようだがお香屋さんに売っているし、香水と比べるととても安価である。香りもほのかなのでつけやすい……が、もちろんお線香というかお寺の香りになるので好き嫌いはありそうという感想。筆者は好きである。

今使っているのは、松栄堂さんの特上塗香。松栄堂さんに売っている塗香の中で一番高いが、高いといっても2000円くらい。甘い、シナモンが入ったクッキーのような香り。松栄堂さんの塗香はAmazonとか通販でも売っているが、この箱入りのやつは店舗でしか見たことがない。
以外にも持続性があり、首の後ろに塗って半日くらいはふわっと香る。夏は甘くてしんどいが、寒い時期にはほんわかする香りで気に入っている。買ってから2年くらい経っているが、まだ香りは結構残っている。箱に入った状態でもかなり香るので、普段はそれをジップロックで封じて保管している。

丸いケースは木でできた塗香入れというもので、塗香を携帯する入れ物だ。これも塗香を扱っているお店に大体売っている。木で手作りなのでちょっとお高いが、丸くて小さいので、なんだか愛着の湧く形をしているなと思っている。

塗香は身を清めるために仏教で使うものらしい。だからこう、気分をリセットするようなタイミングで使うことが多い。仕事の休憩にちょっととか、出かけた先で休んでいるようなときにさっと手に取ると、少し落ち着くのだ。

そういえば、香水が苦手な人はアルコールも苦手なのではないか、という自論がある。試しにお酒に弱い知り合いに聞いてみたところ「そうかも」と言っていたので、あながち間違いではないのかもしれない。
そういう人にも塗香は、アルコールのない香りアイテムとして使えるかもしれない。材料は植物のみなので、アレルギーの心配は……無いとは言えないが少ないと思う。
香り方もやんわりなので、興味を持った人はぜひ試して見てほしい。筆者のおすすめは松栄堂さんの特上と、薫玉堂さんの老山白檀です。お試しあれ。

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