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宇宙好きのOuter Wilds感想

昨年末、他にやっていたゲームが行き詰まったので気分転換にとOuter Wildsをやってみた。宇宙っていいよね。ネタバレなしの感想。

このゲームを知ったのは数年前にPCで発売された時。当時よく見ていたゲーム系YouTuberがやっていて、筆者はチラ見してすぐに動画を閉じた。サムネイルとタイトル画像、そして数秒のプレイ動画をみて「これ絶対自分でやったほうがいいやつだ!!」という直感に従ったからである。

まずタイトル画面ね。とてもかわいい。
小さな惑星の上に焚火があって、煙がまっすぐ昇っている。不思議だ。この世界はどういう仕組みなんだろうと、ひと目で惹きつけられた。

それから数年たち、PS5でもできるようになったので年末にやった。プレイ時間は20時間ほど。

Outer Wildsの太陽系はとても小さい。

直経50kmに満たない範囲に、太陽と5つの惑星。少々の月と彗星。抱きしめたいほど小さくて可愛い宇宙は、星の王子さまに出てきた、変な大人たちが住む星を思い起こさせる。もちろん、好きなときにすきなだけ日没どころか日食を眺めることもできる。
惑星が小さいぶん、自転公転速度も爆速だ。すごい勢いで月や太陽が飛んでいく様はなかなかおもしろい。月の地軸に立って惑星を見ていると目が回りそうになる。

他の宇宙探索系ゲームであまり見ない特徴として、特に重力が場所によって違うということを挙げてみる。
惑星ごとに重力加速度が違う。1.0を基準として、2.0から0までの間で変動する。同じ惑星でも立つ場所によって少し上下することもあるし、重力を生み出す鉱石もあるので、三半規管が弱い人は酔うかもしれない。

お気に入りの惑星を選べと言われるとむずかしいが、闇のイバラと双子星はかなり好き。
不穏な名前とトゲトゲした見た目、中に住んでいる巨大アンコウと不快ポイントはかなり高いのだが、空間がねじれているというSF要素がうまく表現されていて関心する。行くたびにリトル・スカウトを放り投げては、重複信号があちこちに出現するのを見て「おおー」とか言っていたものだ。
巨大植物の種が星を破壊するというシチュエーションも、冒頭で挙げた「星の王子さま」みがあってうれしい。
でも、アンコウの声は人間のため息みたいできもちわるいなといつも思う。

双子星について。
お互いを公転し合う惑星というのは小説なんかでは見るみのの、ゲームとしてお出しされるのは斬新だった。砂が行ったり来たりするという設定も面白いし、ゲームのギミックとしても活躍するのがすごい。
砂に巻き込まれて何度隣の惑星に飛ばされたことか……。

このゲームは謎解きがメインなのだが、大半が無重力での移動になるため、「操作が難しい」という感想をよく目にする。筆者が布教した知り合いも頻繁に宇宙船を惑星にぶつけて壊していた。
おそらくだが、慣性で移動できることを忘れてスティックを全力で倒してしまうのが原因ではないかと推測している。コツとしては速度同調をこまめに行い少しずつ移動することと、常に速度や重力などの数値を見ることだと思う。感覚で操作せずに、数値を頼りに操作しないと宇宙空間ではすぐに距離感を失う。

Outer WildsのサントラはSpotifyでも配信されているので、これもお気に入りでよく聞いている。シンプルで、一つひとつの楽器の音が聞き取れるような曲が好みなのだ(オーケストラも好きだけどね)。各地で演奏していた先輩宇宙飛行士たちのことを同時に思い出す。みんな陽気で個性的で好奇心に溢れていて、いい人たち。
個人的お気に入りはFeldspar。宇宙一のパイロットでエリートでサバイバルの達人でもあるレジェンド。かっこいい。この人に憧れて主人公は宇宙に出たのだ(勝手に筆者が思っているだけです)。
そういえば先輩たちはみんな石の名前なんだなと、この記事を書くのにスクショを見返して気がついた。このゲーム、人物名だけ翻訳されてないのが疑問だったのだが、関係あるんだろうか……。

クリア後にDLCを購入し、現在プレイ中である。
てっきりこの太陽系は探索し終わったと思っていたのに、まだまだ知らないことが出てきてワクワクしている。

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