先生は話す努力より、黙る努力をしよう
話しすぎては逆効果
最初の授業なので、基本的な学習の進め方を話しています。ただ、このような話は先生が重要だと思っていても、学生にとってあまり関心のない話です。ですから、成績評価の話で、興味を引き寄せてから、授業のすすめ方について話すようにしています。
それでも、学生がいままで体験したことないことを話すので、言葉だけでは伝わりません。特に1年生の多い授業でしたので、言葉の意味と経験とを紐付けできないのです。
そうすると、授業を受けている自分の姿を想像しながら、実感を持って聞くことができなくなります。ですから、細かく話せば話すほど、脳に負担がかかり、注意力が削られていきます。
そのため、いくら先生が伝えようと努力しても、どんどん学生の関心が薄れるだけです。ここではサッと5分くらい話すのが適切です。
伝えたいたった一つのこと
学習の進め方で伝えている、大切なことは一つだけです。
それは、学習の主体は学生自身だということです。
それを次のように、伝えています。
ここに座っているみんなは、今日、授業を受けに来ていますよね。では、勉強をするのは誰ですか?
先生ですか?
先生が授業をしながら、勉強をしていると思いますか。
違いますよね。
授業で勉強するのは、ここに座っているみんなです。
みなさん1人ひとりが、勉強をするために、この教室に座っています。違いますか。
授業の主役は、ここに座っているみんなです。
先生はそのお手伝いをするだけです。
ですから、先生がみんなの前で、長々と話すようなことはしません。
この授業は、みなさんの自学を基本とします。
自学4つの学習方針
このように、主体的学習が基本となることを伝えた上で、以下の学習方針を伝えます。
①マインドマップでテキストをまとめる
②グループ学習で話し合う
③学習内容を他グループに発表して教え合う
④リフレクションペーパーで振り返る
「マインドマップ」だけは、なじみのない言葉なので、簡単に説明を加えます。あとは授業で体験しながら理解してくださいと断っています。
ここでは、授業は自学が基本、学習の主体は自分自身であることを伝えることで終わります。
アクティブラーニングでは、学習の主役は学生自身です。先生の話しすぎは逆効果です。
「経営史」第1回目の授業デザイン
(1)オープニング動画
(2)席替え・グループ編成
初回授業でグループ編成をするメリット
固定机でもグループ学習はできる
多人数授業でグループ分けをラクラクするには
スマートな人数調整で、スムースなグループ学習
(3)Good&News
グループ学習のアイスブレイクで使えるGood & News
授業ですぐに使える「Good & News」のやりかた
(4)今日のマインドセット
達成イメージが学生の主体性をつくる
スクリプト
(5)自己紹介
初対面でもラクラク自己紹介をしてもらう方法
(6)成績評価について
(7)学習の進め方
(8)受講のルール
(9)マインドセット
(10)リフレクション
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