きいち

田舎のFランク大学で教えていました。できない子目線で、最先端のアクティブラーニングを実践していましたが、大学の幹部に妬まれ、ありもしないハラスメントをでっち上げられ、この度めでたくクビとなりました。過去の実績を振り返りながら、なんでそんなことになったのかお話ししていきます。

きいち

田舎のFランク大学で教えていました。できない子目線で、最先端のアクティブラーニングを実践していましたが、大学の幹部に妬まれ、ありもしないハラスメントをでっち上げられ、この度めでたくクビとなりました。過去の実績を振り返りながら、なんでそんなことになったのかお話ししていきます。

最近の記事

大学をクビになったことをFBで公表した

7月11日ハローワークへ行ってきました。 一部の方には既にお知らせしておりましたが、3月に大学を不当に解雇され、現在無職です。 これまで、復職を含め早期解決を図るため、裁判所に仮処分を申請していましたが、今回それを取り下げ、解雇取り消しを求める法廷闘争に切り替えることになりました。 6月までは、私の弁護士の言葉「仮処分申請すれば8月には解決します」を信じて、なんとか堪えていましたが、残念ながらここに来て社会的にも経済的にも視界不良となりました。 さて前職では、着任後一年

    • 脳の「空白」から興味・関心が生じるのです

      これまでは多人数授業の第1回目の授業について、15回にわたってお話ししてきました。今回は、当然ながら第2回です。 第2回は第1回と重なる部分も多いので、そんなに長くはなりません。それというのも、私は90分の授業の各部分をモジュール化し、ある法則によってパターン化しているからです。 2回目でも初めて来る学生がいるのが当たり前私の大学では、2年生以上は、なぜか初回授業をスルーするという悪習があるからです。ですから、授業の最初は第1回授業と変わらず、オープニング動画を流します。

      • 多人数授業を成功させる3つの秘訣

        ここまで「経営史」第1回目の授業デザインについえ、15回にわたってお話ししてきました。たった1回の授業にしては、思ったより長くなってしまいましたが、ここまでの展開は下記のような感じとなっています。 (1)オープニング動画  授業への興味は最初の数分で決まる (2)席替え・グループ編成  初回授業でグループ編成をするメリット  固定机でもグループ学習はできる  多人数授業でグループ分けをラクラクするには  スマートな人数調整で、スムースなグループ学習 (3)Good&News

        • 楽しい気分で授業を終えよう〜多人数授業のデザイン完結編

          ミニッツペーパーの効果を高める3つのコツ授業の終わりに、学生からフィードバックをもらっていますよね。 ミニッツペーパーとか、リアクションペーパーとか、リフレクションシートとか、コメント用紙とか、なんかいろいろ呼び名はありますが、授業の最後に学生に何か書いてもらうことに変わりありません。 何を書いてもらってますか? 大抵は授業の感想とか、まとめとか、ちょっと手間をかけてテーマを与えたりって感じでしょう。 確かに、毎度、毎度の授業で、考えをまとめながら書くということは、学生た

          大学のWeb広報に見る新型コロナへの危機感の温度差

          宮城県内の大学のコロナ対応をウォッチしている。 14大学しかないが、ウェブのトップページを見るだけで、その大学の姿勢が見えてくる。 危機への姿勢が明らかになった各大学の対応東日本大震災という大災害を経験しているので、その経験を活かしてBCP(事業継続計画)や行動指針を持っていることを期待した。 しかし、自然災害は想定していても、感染症は想定していなかったのだろう。ウォッチを始めた4月8日時点で、BCPを作成していたのは東北大学のみだった。 全国的には、4月7日に7都府

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          主体的な授業参加は120%の達成イメージから

          授業の冒頭に、今日の授業が終わった時の自分をイメージしてもらいました。今度は、視点をもっと先において、これから前期授業が終わった時の自分をイメージしてもらいます。ここでも、具体的なゴールを想像することによって、授業に目的意識を持って参加することを目的としています。 120%の達成イメージを描く達成イメージを描くときに大切なことは、誰かに話したくてたまらない自分をイメージすることです。 どういうことかというと、自分だけが納得する達成イメージだと、自分の内側だけの課題でしかな

          主体的な授業参加は120%の達成イメージから

          学生向け「オンライン学習環境」のつくりかた

          家庭環境は学習環境に影響する 先日はの記事では「机とイスは絶対に必要」と書きましたが、個室を準備できない学生もいることを見落としていました。 休校なのは大学だけではありません、小中学校の休校で兄弟姉妹が家に家にいて騒がしくしていて集中できない。リアルタイム授業で生活音が入ったり、部屋の様子が見えてしまう。これに、親の在宅勤務が重なったら、などなど、自宅ならではの問題も存在します。 だからといって、不要不急の外出はできないので、カフェなどで勉強することもできません。苦肉の策

          学生向け「オンライン学習環境」のつくりかた

          受講ルールづくりは環境づくり

          最初の授業では受講ルールを示しましょう大学では、高校までのような学級はないので、授業ごとにルールを決めるようにしています。多人数授業でアクティブラーニングでは、全体の動きがスムースになるように、ルールづくりをしておきましょう。 運営が上手く行かないからといって、後になってルールを次々と加えていくと、学生の信頼をなくしてしまいます。ですから、最小に必要なルールを示しておくことが重要です。 ルールは学習環境を守るものに限定受講のルールはシンプルです。たった3つの禁止事項を示す

          受講ルールづくりは環境づくり

          学生向け「オンライン授業」学習環境のつくりかた

          新型コロナウイルス(COVID-19)対策で、遠隔授業が始まっています。大学の対応や先生たちの遠隔対応はもちろんですが、受ける側の学生にとっても問題はいっぱいですね。 机とイスは絶対に必要オンラインで授業を受けるということは、机の前に長く座ることになります。最初に机とイスを買いましょう。もし、1日5コマなんて取ってしまったら、それこそ90分×5時間、実に7時間半も机にかじりつくことになります。それだけの時間を、ベッドの上とか、ちゃぶ台に座っていては、体への負担は大きくなりま

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          先生は話す努力より、黙る努力をしよう

          話しすぎては逆効果最初の授業なので、基本的な学習の進め方を話しています。ただ、このような話は先生が重要だと思っていても、学生にとってあまり関心のない話です。ですから、成績評価の話で、興味を引き寄せてから、授業のすすめ方について話すようにしています。 それでも、学生がいままで体験したことないことを話すので、言葉だけでは伝わりません。特に1年生の多い授業でしたので、言葉の意味と経験とを紐付けできないのです。 そうすると、授業を受けている自分の姿を想像しながら、実感を持って聞く

          先生は話す努力より、黙る努力をしよう

          評価の透明化で学生が安心して受けられる授業をつくる

          学生が「欲しい」情報を提供する初回の授業では、評価の方法をする段階になって、初めて話らしい話をします。それまでは、やってくださいという指示だけです。 よく自己紹介と称して、延々と自分の話をする先生もいます。詳しい自己紹介をすれば、学生が授業に興味を持つなんてことを期待してはいけません。先生の専門分野や実績などを話したところで迷惑なだけです。なので、私も自己紹介の時にお手本を示す程度の自己紹介で終わらせています。 学生の欲しい情報を適切に提供することが必要です。自己紹介なん

          評価の透明化で学生が安心して受けられる授業をつくる

          「現場合わせ」と「再現性」のアクティブラーニング

          たった1回の授業を紹介するだけで、すでに10回を費やしています。 いざ自分のやっていることを言語化すると、これほどまで長々と説明を要するものとは思ってもみませんでした。 実は、このブログでは101の技法を集めることを目的としています。 とはいっても、技法は「知っている」ことと「使える」ことは大違いです。 「知って」はいても、使ってみると「あれ違うな」なんてことがよくあります。 その時は「現場合わせ」です。 今でこそ大学で文系科目を教えていますが、20代の時はなんちゃって

          「現場合わせ」と「再現性」のアクティブラーニング

          「パケ死」撃退!ラジオ講座方式のオンライン授業

          「パケ死」必至のZOOM授業新型コロナウイルス対策で、大学のオンライン授業への取り組みは待ったなしの状態です。大都市圏に限らず、地方でも大学構内進入禁止という強力な感染防止措置を打ち出す大学も増えています。 ここのところ、リモートオフィス化で話題のオンライン会議ツールのZoomですが、大学の授業で積極的に活用されるようになって来ました。 しかし、いざ授業での利用が始まってみると、数日で学生の携帯の契約通信容量を超えてしまうという欠点が取り沙汰されています。 Zoomは比

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          初対面でもラクラク自己紹介をしてもらう方法

          前回は今日のマインドセットについてお話をしました。「今日の授業の目的」と「終わった時の自分の姿」が書けたら、次は自己紹介です。 名前だけの自己紹介を防ぐには初対面同士でグループを組んでいるので、お互いことがよく分からず、まだ緊張が解けていない状態です。そこで、自己紹介をしてもらいます。 自己紹介はチームビルディングの大切なプロセスです。何を話すかによって、グループの関係づくりに大きく影響します。 そうはいっても、ただ「自己紹介をしてください」とだけ言ったところで、学生た

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          達成イメージが学生の主体性をつくる〜スクリプト

          前回は授業の最初に達成イメージを考えることによって、学生の主体性をつくることができると書きました。しかし、実際に授業で使う際にどのように説明すればいいのでしょうか。 そこで、今回はアクティブラーニング授業で、すぐに使えるスクリプトを書きました。授業で使うときの注意事項も書いてあります。 今日の授業の目的ここでみなさんに考えてもらいたいことが2つあります。 1つ目は、今日の授業を受ける目的です。 みなさんは、今日ただ90分間、イスに座り続けるために、この教室にいるわけでは

          達成イメージが学生の主体性をつくる〜スクリプト

          達成イメージが学生の主体性をつくる

          前回から、私がデザインした多人数授業のアクティブラーニングについて、授業の展開を追いながら説明をしています。今回は「(4)今日のマインドセット」についてお話をします。 マインドセットのための「問い」アクティブラーニングのあるあるネタで、「学生が主体的に参加してくれない」といった悩みはよくあることです。 学生に主体的に参加してもらうには、この授業にどのような態度で参加するのかといったマインドセットをする必要があります。 その時に、効果的な「問い」は以下の2つです。 ①今日

          達成イメージが学生の主体性をつくる