受講ルールづくりは環境づくり
最初の授業では受講ルールを示しましょう
大学では、高校までのような学級はないので、授業ごとにルールを決めるようにしています。多人数授業でアクティブラーニングでは、全体の動きがスムースになるように、ルールづくりをしておきましょう。
運営が上手く行かないからといって、後になってルールを次々と加えていくと、学生の信頼をなくしてしまいます。ですから、最小に必要なルールを示しておくことが重要です。
ルールは学習環境を守るものに限定
受講のルールはシンプルです。たった3つの禁止事項を示すだけです。授業の受け方やレポートの書き方など、細々したことは言いません。細かいルールで縛ったところで、すぐに忘れてしまいます。大事なことは、授業に集中できる環境をつくることです。
また、過剰なルールは学生の主体性を奪います。例えば、グループ学習で、あなたはこれ、あなたの役割はこう、などと先生が指示してしまうことがあります。しかし、これでは学生がグループの中で、どのような役割を果たせばいいのか、主体的に考える機会を失ってしまいます。学習の方法までルール縛ることはオススメしません。
ルール1「欠席禁止」
最初のルールは欠席禁止ですが、これは授業が1時限目だったことも関係します。東北の田舎ですが、意外と広域から学生が通ってくるため、朝の弱い学生は授業を休みがちになります。そして、授業を休むと学習についていけなくなります。学習についていけないと、授業に来なくなってしまいます。悪循環ですね。
また、授業はグループ学習で進めています。ですから、誰かが休むと他のメンバーの負担が重くなります。5人グループで3人欠席があったら、もうグループとしては成り立たないので、人数調整も必要となります。これでは、先生だけでなく、仲間にも迷惑をかけてしまいます。
ですから、最初に欠席禁止を強く訴えます。
そうはいっても、様々な理由で休むこともあるので、15回の授業のうち3回までなら欠席を許しています。言い方を変えれば、4回休んだら失格ということですね。
ルール2「途中退室」と「遅刻」の禁止
もちろん遅刻も禁止です。
しつこいようですが、授業は1時限目でしたから、寝坊して20分も30分も遅れてくると、グループ学習の時間が始まっています。
多人数授業ですから、遅刻を許していたら、1人どころか数人が次々と遅れてグループに加わることになります。その度に、話し合いを中断して、遅れてきた人に説明してなんて、迷惑この上ないことです。
なので、開始から10分以内に教室のカギを全部閉めて、外から学生が入れないようにしていました。
途中退室についても禁止です。極端な例ですが、過去にグループ学習が嫌だからとか、授業に興味がないからといって、黙って出て行ってしまうことがありました。
そうではなくても、多人数授業ですから、何人も無断で出入りを繰り返したら、グループ学習どころか授業も成り立ちません。そこで、途中退室を厳しく制限しました。
やむを得ぬ事情で教室を出ていく場合は、リフレクションシートを先生に預けて、教室の前の出口から出ていくというルールにしていました。
ルール3「迷惑行為」の禁止
多人数授業では1人の行為が全体へと影響します。つまり「自分だけならいいいや」といった考えを持っている学生が10人いたら、それは1人の行為ではなくて、10人による迷惑行為となってしまうのです。
人数が多いと先生の目は届きにくくなります。ここでは、そういった文脈で私語や、授業に関係ないスマホの利用について注意をします。
しかし、それ以上に、学生ひとりひとりが、教室にいる他人の存在を意識して、迷惑なこととは何か考えるように促します。
ルールが印象に残るような工夫
以上の3つのルールについて、文章として書いたものを学生に渡したとしても、読んでも忘れてしまうことでしょう。私なら、細々とした文章でルールが書かれていたら、多分読まないでしょう。
そこで、印象に残るように、マインドマップ化したルールを印刷して配布しました。マインドマップであれば、一目見て内容は把握できるし、記憶にも残ります。さらに、教科書に挟んで持ち歩けるようにA5で印刷しています。そうやって、ルールがいつでも確認できるようにします。
アクティブラーニングでは、ルールは学習環境を維持するためにつくります。
「経営史」第1回目の授業デザイン
(1)オープニング動画
(2)席替え・グループ編成
初回授業でグループ編成をするメリット
固定机でもグループ学習はできる
多人数授業でグループ分けをラクラクするには
スマートな人数調整で、スムースなグループ学習
(3)Good&News
グループ学習のアイスブレイクで使えるGood & News
授業ですぐに使える「Good & News」のやりかた
(4)今日のマインドセット
達成イメージが学生の主体性をつくる
スクリプト
(5)自己紹介
初対面でもラクラク自己紹介をしてもらう方法
(6)成績評価について
(7)学習の進め方
(8)受講のルール
(9)マインドセット
(10)リフレクション
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