サプライズならお任せを
妖怪のしわざだろうか。
自分が買ったつもりのないものが、買い物袋から出てくることがたびたびある。
例えば昨日の話。
(あ、たけのこの里安い〜♪
ダイエット中だけど、買っちゃおう!
どうせ買うならベネズエラチョコ使用の厳選素材のやつ買おっと。)
と、ルンルン気分で、たけのこの里をカゴに入れたのだ。
なのに帰ってきて、エコバッグから出てきたのは
『きのこの山だとぉ〜!??』
いつのまに入れ替わったのさ?
誰かのイタズラかい?
まさか、レジのおばさんの嫌がらせ??
認めない!
わたしは認めないよ。
間違って買ったなんて。
きっとこれは妖怪のしわざだよね?
ね!ジバニャーン!!!
たけのこの里といえば、ふと思い出したことがある。
12年ぐらい前かな。
そう。
旦那がまだ『彼氏』という肩書きで、ラブラブ♡だった頃のおはなし。
わたしはサプライズが好きで、誕生日はイベントには決まって旦那にサプライズをしかけていた。
何回目かの誕生日だったと思う。
手作りのクロスワードパズルをプレゼントした。(お金をかけたプレゼントは別で用意していた)
クロスワードって作るのめちゃめちゃ難しいのよ。
普通は解く専門だからね。
うまく単語をたてよこで組み合わせて、それに合う問題を考えて。
その頃は仕事中もクロスワードのことばっかり考えてたっけな。←仕事しろ
あーでもない、こーでもない、と手書きで書き込んでいってなんとか形になったら、それをパソコンで整えていく。
うん、それっぽいものができた。
答えがなんだったかは忘れてしまったけど、正解したらまたプレゼントがもらえる流れだった。
何日もかけて考えたクロスワードも旦那(当時は彼氏)は分からない問題もスマホを使いながらサクサクと解いていく。
(おい!もっと味わえよ!)
当時のわたしはそう思っていたに違いない。
10分もかからずに全てのマスを埋めて、答えに辿り着いた旦那(当時はもっと優しかった彼氏)が正解のプレゼントとして受け取ったのは、たけのこの里。
もちろんそのたけのこにも仕掛けがあって。
事前に購入したたけのこの里の箱の接着面を丁寧にカッターで切り開き、
中にあるものを仕込んで、また丁寧に箱を接着したのだ。
何も知らない旦那(当時はまだお腹も出ていなかった彼氏)は黙ってたけのこを開けている。
きっと内心『なんや、お菓子かよ』と思っていただろう。
だけど、箱を開けるとでてきたのは。
当時、たまたま近くにきていた木下大サーカスのチケット。
正直に言って、中に入れるものは何でも良かった。映画のチケットでも、遊園地の入場券でも。
お菓子の中からまるで当たりのチケットのように出てきて、びっくりさせるのが目的だったから。
そう、チャーリーとチョコレート工場みたいに。
サプライズは大成功。
「えっ、何、どうやって入れたん」と驚く旦那(当時はまだ純粋でわたしがやることにいちいち喜んでくれた彼氏)を見てニンマリするわたし。
結婚するまで、そんな小さなサプライズをイベントごとによく仕掛けていた。
余談だけど、後日行ったサーカスはテントの中がすっごく暑くて。
暑かったけど、楽しかった。
暑すぎたことさえもが、当時の甘い思い出なのだ。
そうだった、
こんな甘い時間もあったのだ。
今は子どものことばかりのわたしにも。
今は仕事のことばかりの旦那にも。
子どもが大きくなって、二人の生活が訪れたらまたそんな時間もくるのだろうか?
今のわたしには想像もできないけれど、
とりあえず、これだけは言える。
きのこの山を口に放り込みながら言える。
サプライズならお任せを。