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孤独とのお付き合い
一般的に、孤独とは忌むべきものであると考えられている節がある。
孤独という言葉から連想されるのは、閉め切られた部屋にひとりぼっちでいるようなイメージ、具体的な言葉で言うと、”ひきこもり”だろう。
たしかに、ひきこもりのような孤立した状況にあると、人は孤独を感じやすいとは思う。
でも、孤独それ自体には善いも悪いもないのではないか、と思う。
僕は孤独を感じる能力は、誰しもに必ず備わっている機能のようなものだと思うのだ。ゲームで例えるなら、パッシブスキルだ。(余計わかりにくくなった?)とにかく、みんなが孤独というパッシブスキルを持っている。
そして、それはなくそうと思ってもなくせるものではない。たしかに、誰かと一緒に何かしている時などは気持ちは紛れる。でもそれは対症療法と一緒で、その時はいいかもしれないけれど、ひとりぼっちになったらまた孤独感が湧いてくる。
僕は、人が孤独を感じるのは、一人に一つの魂しかないからだと考えている。というむずかしくなりそうな話はおいておくとして、、
孤独はなくそうと足掻いてもなくせない。むしろ、考えるべきは孤独との付き合い方だ。と思うのだ。
そこで、僕がいいなぁと思ったのが、吉本隆明さんの考え方だ。
ぼく自身のことを言えば、若い頃から、あいつは孤独癖があるとか、孤独病にかかっているとか、よく言われたものです。世間並みの常識がないとか、人並みに挨拶もできないとか、そんなふうに言われることもありました。
だから、いまで言うひきこもりのことについては、ずいぶんいろいろと考えて、悩みもしました。「これは自分の欠陥かな」と思い、意識的に直そうとしたこともあったのです。ある程度直せたな、と思うと、またもとに戻ってしまって、これは天性というか生まれつきの性格なのだと諦めたということもあります。
そこで、ぼくはこう考えることにしました。
「孤独」ということを、どこまで自分の中に呑み込んで、つきつめていけるか。そしてその上で、どこまで風通しよく生きていけるか。それを目指していこう、と。
「孤独を、呑み込んで、つきつめる。その上で、どこまで風通しよく生きていけるか。」
これを一言でいうなら、こう表せると思う。
開きなおる。
これを、孤独とお付き合いする心得にしよう。