Umi @ Fiesole
先日のビオマーケットで知り合った日本人陶芸作家の海さんを、Fiesoleのショップ兼工房に訪ねました。
ローマ劇場跡のミュージアムの目の前にあります。2011年オープン。明るくて気持の良い、素敵な空間です。ショップ名はCoBALTO。
こちらでは、海さん他4人の常設アーティスト+月替わりのゲストアーティストが展示販売しています。6人6様、個性的ですね~
奥に制作スペースがあります。今日は陶芸教室の生徒さんがみえてます。
お話を伺うと、高校時代から陶芸を始め、20歳のときからイタリアだそうです。最初は語学+陶芸、その後、陶芸一本でViboliそしてMontelupoの学校へ。最初の工房はモンテルーポで開いたそうです。
お子さんが生まれ、住まいのあるフィエゾレに工房を移したとのこと。
教室にくる生徒さんのなかには子供たちもいるそうです。通ってくるのは15~20人ほど。1回のレッスンで一人のときもあれば、2~3人のときも。
焼成は週に2回。最近は生徒さんの作品が多くて自身の作品があまり焼けないとか。
大きいほうは、最近注文が増えているラーメン用どんぶり。焼かれるのを待っています。
こちら、中段の左二つは土鍋(ご飯がおいしく炊ける!!)。これもリクエストがあり作りはじめたもの。
ニーズに合ったものを作ることを心がけているそうです。
イタリア陶器と日本のでは土が違うので、焼成の温度も日本のもののほうが数百度高く、焼きしまるので耐久性が良いとのこと。ほ~、勉強になります。
海さんは地中海の土ではなく、日本の土と似ているドイツあたりの土を取り寄せて作っているそうです。「水はけなどがほしい場合はイタリアのものが合っているんですよ」と、フォロー!
「日本の陶器はこちらではまだまだマイナーなので、もっと知ってもらい使ってもらいたいですね」
ということで、5月にフィエゾレの街でトスカーナの陶芸作家たちを招待してCerAMICI・Pottery Festivalというイベントをオーガナイズしたり、8月にはフランスのAubagneで行われる国際的な陶芸マーケットに参加したり。
大活躍です、海さん。
「祖父母に勧められてイタリアに来たのですが、イタリアはこのゆるさがいいですよね~~」
ゆるさに慣れてしまうと、、、私は在伊3年で日本企業への復帰は無理だなと思いました。
「気持が作品に出るので、注意しています」
集中していたかどうか、見る人がみればわかるんですって。
イタリアに来て何かやろうと思っているかたへのメッセージをおききしたら、、、
やりたいことを信じて進み、頑張ることが夢への第一歩
・・・そう、「信じる」が結構むずかしかったりする。うむ。(ひとり納得)
海さん、いいお話、楽しいひととき、本当にありがとうございました。
肩肘張らずに着実に人生を歩んでいる海さん、素敵です。
作品にも、そのさわやかさが表れているな、と思いました。
これからも作品づくり、イベント、子育て、いろいろ頑張ってください!
またおあいしましょ~。
海さんのウェブサイト http://amanumaumi.wix.com/umiamanuma#!