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栗祭り@Marradi

マッラーディはアペニン山中の、人口4000人に満たない、小さな町。そこで毎年10月、栗祭りが行われていて、今年は52回目とか。今回初めて訪問しました。とても盛況で、狭い通りで行く人来る人がすれ違うのが難しいときもあるくらいでした。

町中が栗で埋め尽くされる、といったら大げさですが(お客さんで埋め尽くされていましたが)、メインストリートに出された露天店の半数は栗そのものか、栗粉をつかったお菓子を販売していたという印象です。

炭火でローストした焼き栗と、マロングラッセかカスタニャッチョ(栗粉を練って焼いたお菓子)くらいしか、イメージしていなかったのですが、いろいろ初めてみるお菓子がありました。バルケッタ(小船)は船型のビスケットにマロングラッセがどどんと乗っかっているもの、栗のトルタはプリンのような食感、栗とチョコのしっとりスポンジケーキとか、栗粉をつかったビスケットも出てました。

栗、栗、栗、、、ね、まだまだたくさん栗売りがでているんです。

あ、これはポルチーニキノコでした。

ときどきワインをプラカップでグラス?売りしているお店があり、安くおいしい!ワインを試せます。焼き栗と相性ぴったりの北の冬の飲み物、シナモンで香り付けしたホットワインのVin bruleもでていました。シナモンの苦手な私はちょぴりお味見だけ。

ランチはテニスコート場に特設された栗祭り用レストランで。手前はトルテッリーニ、奥はタリアテッレ、イノシシのミートソース和え。どちらも5ユーロ前後で、お味も量も大満足!

山間の川に沿って町が作られています。

町で一番大きな広場と思われる場所。

町のメインストリート、このあとどんどん登っています。

ここは栗祭りの入り口付近。後ろの建物は、劇場です。下は内部。

小さいけれど立派な劇場で、建造は18世紀末か19世紀初頭ごろではないかと思われる様式の装飾が、2階のバールに残っていました。
マッラーディの人口が一番多かったのは20世紀初頭だったようで、そのころは劇場にもきらびやかな名士たち貴婦人たちが集っていたのかな。

2階のバールからテラスにでて見たマッラーディ。まだまだ栗祭りのお客さんで賑わっています。

来週の日曜が今年最後の栗祭り。その後は、マッラーディはまた3500人の町に。この町はクリスマスマーケットや魔女祭りなどいろいろ催しているようです。魔女祭りは見てみたいな。


マッラーディまでフィレンツェから栗祭り用の特別臨時列車がでています。
中央駅から1時間15分ほど。お祭りの屋台を一通り見たり昼食をとったりで3~4時間ほど。山中ですので少々気温が低いことに注意した服装を。


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Akiyoのフィレンツェ画房
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