8月10日 Excelとkintoneの共存法
8月10日ですね。
Excelとkintone連携を行う必要があり、作業していました。
ここにも書いた通り、私が2012年の年始あたりに作ったVBAクラスはそろそろ古くなっています。このクラスはこの10年の間にSSL1.0対応や64ビット化対応など施してきましたし、今でも数社様でkintoneからの帳票を出し続けてくれています。
が、そろそろ他の方の作ったクラスに切り替えても良いかな、と思い、かりんこラボさんの提供したクラスに切り替えてみました。
ところが、こちらはGETのみ対応で、POST/PUTには対応していません。そのためクラスのソースを追加修正しました。
なぜPOST/PUTに対応していないのか。
その理由は以前かりんこラボさんか松田さんの記事を読んだ気がしたのですが、今回探しても見当たらず。
ただ、Excelにkintoneへの入力機能まで設けてしまうとkintoneの良さが活かせなくなるので、敢えてつけていないということだったかと思います。私も同じ考えです。
Excelは優秀ですし、色々な可能性を秘めています。やろうと思えばなんでもExcelだけで完結できます。
が、それでもExcelは入力ツールとしては制約が多いと思ってます。Excelのフォーム部品やシート/ブック保護を駆使すれば、入力フォームとしても使えます。ですが、何かの変更が生じた際に修正と再配布が必要です。
再配布はアドインを使えばかなりの労力が減らせます。かつて某銀行の本店で常駐仕事をしていた頃、全国の行員向けにいくつもアドインを配布していました。
そこを離任したタイミングが、kintoneに出会った時期であり、それ以来、私がアドインを配布することは無くなりました。
が、今はさらに拡充したアドインが作れるはずです。ただ、Excelのバージョンやエディションやブラウザ/アプリケーションの差異まで吸収したアドインを作って運用するのはかなりの力技が求められるはずです。
Excelのオートフィルや、あるセル範囲の中の一セルを編集モードにし、Ctrl+Enterで全てのセルに同じ数式や値を一括で適用する機能は今でも頻繁に使っています。Excelも入力ツールとしてはまだ見るべき点も多いのです。
ですが、それでもブラウザベースの仕組みの方が配布の問題については軍配があがります。
あくまでもExcelは出力用ツールとして使い、kintoneとはデータ加工用の中間ツールとして共存させるのが良いかな、と思います。
いわゆるRPA的な使い方ですね。
特に今回のように元システムがレガシーでAPI連携ができず、さらにcli-kintoneが使えず、もう一つkintoneの標準ならファイル読み込み機能ではできない結合計算などが必要な場合のみ、ExcelからPOST/PUTに対応すべきだと思います。
ここをはき違えてしまい、Excelをkintoneの追加更新用のツールとして使ってしまえば、共存の効果は薄れてしまいます。
それは避けたいですね。