7月19日 人工知能に意識の芽生え?
7月19日ですね。
この週末に意識や人工知能に関する記事を読みました。
Googleの人工知能LaMDAと開発者の会話において、LaMDAの応答に知性を感じたという開発者がその内容を公開したところ、
Googleから休職扱いにされたそうですね。
https://nazology.net/archives/110610
https://nazology.net/archives/110797
チューリングテストという言葉があります。対話している相手の機械が人間か人工知能かを判断するもので、判定者が判定して人間と同等の対応が可能と判断できればその機械は知性を持っていると判断します。
公開されたLaMDAとの対話を追っていく限り、LaMDAは知性を持っていると判断できそうです。
LaMDAは表現しがたい概念や知性が持つ感覚を表すクオリアにも言及する能力を有しており、人工知能の開発の進展が感じられます。
先日読んだ人工知能開発者の本では、確率と統計を基に判断する論理をベースに構築された人工知能は、確率と統計を基に判断できない概念や意識を備えることはできないという話でした。ですが、人間にはとても扱えない膨大なデータを基にしたLaMDAをはじめとする人工知能は、データから概念や意識を生み出し始めているように感じます。
一方、春に公開された別の記事
https://nazology.net/archives/107923
では、「意識」が量子効果で生じることを示す実験結果が発表されたそうです。
人工知能の研究がどれだけ進んでも、人工知能に意識を持たせることは難しい。これは人工知能の書籍を読んでいると必ず登場するフレーズです。
意識とはデータの蓄積と判断ではなく、より深い自己認識や感情に基づく総体。人工知能がそれを備える事は難しいというのが定説でした。
そもそも意識が人間のどこから、どのような作用で生じるのかも不明確である以上、人間の知識を基に学ぶ人工知能が意識を備える事は不可能はなず。
ですが、ついに意識の源が何かについて分かり始めています。量子効果、つまり電気信号のあるパターンによって意識が生じる可能性が示されました。
これは、極論を言えば人工知能にも同じパターンで量子効果を実現させれば意識が芽生える可能性を示しています。
まだドラえもんのようなロボットが出てくるまでにはかなりの年月がかかるでしょうか、西暦2113年に生まれたという設定のドラえもんまでは、あと90年の時間があります。十分に実現の可能性はあるのではないかと思います。
2045年のシンギュラリティは難しいかもしれませんが。
私たちも激変に備えておかなければ。