8月8日 判断は最後はAIではなく人間に委ねられるべき
8月8日ですね。
この夏も異常気象という言葉が世間を賑わせています。
環境が徐々に人間にとって相応しくないものに変わってきているのを感じます。環境が悪くなっても活動は続けなければならない。ちょうど、パリ・オリンピックのトライアスロン競技でセーヌ川の水質の悪化を押しきって競技を強行したように。
イベント主催者にとって、これからは環境の悪化の中、活動を続行するかどうかの決断が求められるケースが増えそうです。
夏のイベントといえば花火。
昨日、神明の花火を山梨の市川三郷まで観に行ってました。
花火自体は素晴らしく、夜空を巨大な衝撃と色とりどりの花が散る姿は夏ならでは。参加してよかったと思いました。
ただ、色とりどりの花火が夜空に花を咲かせている間、会場の上空には雲が覆い、稲光がその雲を頻繁に照らしていました。一度は遠くで鮮やかな稲妻が落ちるのを目撃しました。
いつ大雨が襲ってきて花火大会が中止になるか。気が気でありませんでした。
幸いなことに、なんとか終わりまで花火大会は終わり切りました。そして、アナウンスがお礼の言葉を締めた瞬間、雨が降り始めました。
雨はすぐに勢いを増し、猛烈な勢いとなって帰路を急ぐ観客の上に注ぎました。もちろん私たちの上にも。
帰りの交通手段を待つ人たちは皆ずぶ濡れになりました。浴衣だろうとなんだろうと構わずです。
帰りの電車を待つ列にならんでいた私たちも無論ずぶぬれです。私の場合、お客様に伺った後会場に直行したので、Yシャツもスラックスも革靴もずぶぬれになりました。名刺もカバンの本もめちゃくちゃになってしまいました。
しかも並んでいる間に大雨で列車の運行自体が止まってしまい、駅前でずっと並ばされました。
結局、帰宅したのは朝の5時でした。
では、大会の途中で中止になればよかったのでしょうか。
私はそうは思いません。
確かにひどい雨に遭いましたが、花火が楽しめたことは事実。
これほどの大雨が来るからと、簡単に中止できないのがイベント主催者の難しさです。準備側の苦労も参加者の楽しみも含めて判断しなくてはなりません。
先日、足立区の花火大会は直前で中止の決断が下されました。その直後、東京の空のあちこちに稲妻が落ちている写真がアップされ、主催者の中止の判断が正しかったと称賛されました。
昨日の神明の花火は、イベントをやり切る判断もギリギリだったと思います。主催者の運の良さを感じる綱渡りの花火大会でした。たとえ直後に猛烈な雷雨が人々を襲おうとも。
もう、今の気候変動の速度の激しさは、主催者側のコントロールできる範囲を超えています。
イベント主催だけではありません。
仕事でも私たちは判断を求められる局面が多くあります。
その時、AIに判断を仰ぐケースも増えるでしょう。
ただ、AIをどう使うか。AIはあくまでも助言を行うだけの役割にとどめ、判断を下すのは人間の仕事にした方がよさそうです。
そうすると結局、AIの助言に加えて、その責任者の経験がものをいうのではないでしょうか。
AIの判断を信じ、無条件に従うやり方もあるのでしょう。ただ、AI自身も判断に迷う微妙な確率の場合、同じプロンプトでAIに問うても、違う答えが返ってくることが考えられます。その時にどの回答を採用するのか。それも人間の裁量です。
私もイベント主催者の端くれです。
その立場から考えても、昨日の花火については、イベント実行・中止の判断は難しかったと思います。
結局、AIに判断の助けを求めようとも、結局は主催者の肩に判断する責任がかかってきます。
そこからは逃れようがないのです。
批判は甘んじて受ける覚悟が必要なこと。そこからは人間は逃げられないし、逃げてはだめだと思います。
仕事も同じです。
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。