10月18日 ノーコードツールと SQL文
10月18日ですね。
一昨日のことですが、お客様のもとでSqlServerを用いたデータベース作成を行いました。
kintoneのようなノーコードツールに慣れていると、データベースソフトウエアを触る機会はどんどん減ります。
データベースソフトウエアとは、SqlServerやMySQLやPostgreSQLのことです。OracleやDB2もそうです。AWSなどのプラットホームでデータベースを触る場合は、Amazon AuroraやAmazon RDSも考えておいた方が良いでしょう。
ウェブ開発をされている方であれば、これらのデータベースソフトウエアを触る機会は多いはずです。
kintoneのようなノーコードツールとデータベースの違いを大雑把にいうと、SQL文を扱うかどうかだと思います。
kintoneも裏側ではこうしたデータベースソフトウエアを使っています。
ただ、私たちがkintoneを触る際は、SQL文を使わずにデータベースの各種データを扱えるようにしてくれていますが、裏側ではkintoneがSQL文を発行しているはずです。
AlaSQLのようなライブラリを使うことで、kintoneのデータをSQL文として扱うこともできますが、通常はSQL文とは触らずにkintoneを扱います。
今から技術者としてデビューし、ノーコードツールだけを触る方は、SQLとは無縁の技術者人生を送ることになるかもしれません。
実際、弊社のメンバーでSQL文を使ったことがない人はいます。
これからのキャリアのためにSQL文を覚うことが果たして必要かどうか。教えても無駄にならないかどうか、悩ましいところです。
ただ、私のような世代だとデータの構造を考える際、SQL文をベースに考える癖がついています。それだと楽なんですよね。
kintoneのデータの構成を把握するには慣れが必要です。
ルックアップや関連レコード、アクションなど複数のアプリを跨ぐとデータの構造がわかりにくくなります。さらに内部のJavaScriptやノーコードプラグインを使った連携などが発生します。
kintoneはそうしたアプリ間のデータ連携を画面で操作できるようになる反面、複雑になるとデータの整合性がわかりにくくなります。そして、スピードが求められるため、データ構造を覚えるのは大変かもしれません。
SQL文を技術者に教えることで、kintoneの構築やアプリ間をまたがるデータ構造をより迅速に理解できることが期待できます。
ただ、それでもSQL文を知らないkintone使いにSQL文を教えた方が良いのか、自信が持てません。
というのも、私の意見は旧世代の意見である可能性が高いからです。
これからのノーコードツールにSQL文の出番がほとんどどんどん減っていくであろうことを考えると尚更です。
より違うデータ構造の認識方法があるかもしれません。例えばER図を簡単にkintoneで作れるようになるとか。