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11月13日 Accessからkintone

11月13日ですね。

昨日の商談の中でAccessからkintoneへの話がテーマとなりました。

Accessを使ってシステムを構築できる方に対して、kintoneへの移行をお勧めすることは、kintone導入提案の上で必要なスキルの一つだと思います。


その担当者様ご自身がAccessで作り込んだ場合、業務に即したシステムとしてカスタマイズされています。さらには、リレーションもきちんと考慮されています。

つまり、単体で見た場合はkintoneに載せ替えるメリットを感じられにくいのです。

システム会社が作って納品した旧システムやパッケージからkintoneに切り替える場合の場合の方が楽です。
が、ご自身でお造りになったAccessとなると、愛着もあります。


Accessはネットワークを跨いだ運用にした途端、急激に難易度が上がります。PC単体での運用を想定しているため、複数人で使用することを考えると、データベースの排他処理や更新の整合性もきちんと作り込む必要があり、仮に作れたとしても簡単に引き継ぎができなくなります。

ネット対応、複数人使用対応、属人化。これらがAccessの難関です。


一方でAccessにできてkintoneにできない機能もあります。ここは、最初に伝えておくべきでしょう。

すぐに思いつくのは帳票です。Accessにはレポートという機能があります。帳票設計や印刷が簡単にできます。が、kintoneは標準機能ではブラウザの印刷機能を使うしか帳票を出す手段がありません。プラグインが必要となります。

Accessにはコンボボックスやリストボックスがあり、これらには複数列を格納できます。それに対して、kintoneの複数選択やドロップダウンは一列しか値を持てません。それらの代わりになるのがルックアップですが、ルックアップの絞り込み設定は動的に変更できません。

こうしたAccessとkintoneの違いを商談の場ですぐに出せるのが肝だと思います(私もAccessのコンボボックスの名前を忘れていて、Accessのフォームをその場で開きましたが)。


ただ、これからkintoneに参入してきた若い技術者に、いまさらAccessを教えるのはメリットにならない可能性もあります。

逆にいうと、このスキルは私も含めた年齢を重ねた技術者にとって有利にもなります。

特にシステムやデータの移行において。


今後のスキル設定やキャリアプランにおいて、考えておくべきかと思います。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。