5月25日 システムの粗利率を反省する
5月25日ですね。
弊社は法人化の前から、顧問税理士の先生と顧問契約を結び、月次の作業を行って頂いていました。
ただ、依頼していた作業は弊社の経理業務の代行と、年度末の決算や各締め事の税支払のご連絡などがほとんどでした。
それらの作業は本来、弊社の経理担当が行うべきものです。ところが弊社にはそうした方を雇う体力がありません。
財務などの経営面のアドバイスは、決算時に税理士の先生よりいただいていたのですが、私自身の怠慢でそれがきちんと経営に活かせていませんでした。
私自身も経理知識にうといまま、財務諸表もあまり読めないまま、技術と営業にのみ注力した経営をだらだらと行ってきました。
今期より、その状況を変えなければと思い、私のリソースを経営面にも割いていこうと思います。
顧問税理士の先生のアドバイスもあり、この度スキャナを購入しました。そこで全ての領収書を読み込ませ、仕訳作業のほとんどはクラウドで済ませてしまおうと思います。
その分、税理士の先生には経営面の財務指導を行ってもらうつもりです。
特に経費のうち、多くを占める、人件費と外注費のコントロールをきっちり行っていきます。
かつては私もこのあたり失敗を重ねました。特に外注費です。
粗利額で考えるとマイナスにさえならなければよいと思っていました。外注先の方の立場に立つと、マージンは取れない、という姿勢をとっていたのですが、これが失敗でした。
IT業界は粗利率が高い業界です。9割に届く粗利率が見込めます。弊社も昨年度、一昨年度の粗利率は8割強でした。
ですが、例えば100万の案件を90万で外注にだしてしまうと、粗利率は1割です。とたんに数字は劇的に悪化します。
この粗利率は薄利多売の考え方であり、IT業界では本来適用できないはずの数値です。
IT業界でその値が通用するのはSES業界です。一人のエージェントが何百件ものSES案件を抱えて初めて1-2割という粗利率でも成り立ちます。
私はSES業界の中でさまざまな現場を歩いてきましたが、この考え方に染まってしまっていたようです。これはとても反省しています。
私のそうした経営面の未熟さを改善していかねばならないと痛感しています。今期からは、きちんと経理財務にも目を配るようにしたいと思います。