12月27日 来年、AIに劣らぬ価値を提供するため、技術者として学ぶべきこと
12月27日ですね。
弊社は今日が年内最終営業日です。
昨年までは明日の28日も営業日でした。が、今年は1日冬休みの開始を早めました。
その意図は、福利厚生の一環です。
ですが知っての通り、今の弊社はそれほど余裕があるわけではありません。
それなのに年末にこういう福利厚生の休暇を作ったのには理由があります。
まずは世の中を見据えてのことです。
もうこれからはあくせく働く世ではありません。人工知能や生成AIに作業の大半を任せ、技術者はお客様と交流し、よりピンポイントでかつ大局的な提案を行う必要があります。
そのような商談の場で「持ち帰って確認します」と言った逃げは打てなくなります。
その場で答えや方向性を返すことができるのが人間がAIに勝る点。
お客様がその場でAIにプロンプトを打ち込む手間よりも、我々に口頭で問いかけ、我々がかそれを即座に返せる点こそが、私たちの価値になっていくはずです。
つまり、私たちはより広く、より深く技術やお客様のビジネスを学んでいかなければなりません。
この休暇にはその意図が込められています。
学べ、という。
お客様によってビジネスフローは千差万別です。おそらくそうした情報を生成AIが持つことはこれからもないでしょう。少なくとも汎用的なChatGPTにおいては。
なぜなら、そうした情報の入力は情報やノウハウの漏洩につながりますから。
となると、個別のクローズド環境のAIにお客様が自社の情報を蓄積していくことになります。が、自社専用のAIが企業にあまねく行き渡るにはまだまだ多くの年月がかかるはずです。
また、クローズド環境に入れた知識も、既存のデータに限られます。既存の膨大な手続きやマニュアル群をAIに読み込ませ、お客様はそれを任意のタイミングで参照します。
つまり、自社の既存のノウハウにないものをAIは的確に回答できないはず。
そうしたお客様にいかにして人間が価値を届けるか。それこそが私たちの価値の提供する意味になります。
私も「持ち帰りで確認します」と言ったことを言う頻度は減らします。
持ち帰って自社の技術者に作業を振るよりも、その場で適切な回答を返し、お客様がそれを自ら実装する世界がもうあと一世代ほどでやってくるからです。
すると、自社で多くの技術者を抱えておく必要がなくなります。
ただし、上のような持ち帰りをやめるようにするためには、お客様と相対する技術者はより一層学ぶしかありません。
年の瀬のプライベートな用事に時間を割くのも良いです。
が、この休暇を漫然と過ごすのではなく、学びに充ててほしいと思います。
それぞれ、皆さんにはこの冬に課題を与えました。まだまだ技術者として覚えるべきことは多く、もちろん経営上でも無限に近いほどやらねばならないことはあります。
私も今まで自分が培ってきた知識があるからこそ、お客様との商談の中でその場で回答し、それが価値につながっているはずです。
今年に入ってから経営に苦しみ、春、夏、秋と単価を大幅に上げましだ。それに対してのお客様からの反応からは、単価を上げてもいけると言う手応えを感じています。
まずは何度も書いた通り、開発手順の標準化です。
うちの会社としてどう言うポリシーや手順のもと、開発を進めていくべきか。
メンバーによってやり方がまちまちといったことのないように。
それと並行して、まずはみなさんの成長を期待します。
今年一年、ありがとうございました。
また来年もよろしくお願いいたします。