10月3日 国産ノーコードツールに期待
10月3日ですね。
DX総合EXPOでは、様々なSaaS製品のブースに加え、JUST.DBのブースにも訪問しました。
ブース前の販売士によるミニセミナーも拝聴し、ブース内では、社員の方から詳しい商品説明も聞きました。
今回、私はkintoneエバンジェリストポロシャツは着ていきませんでした。とはいえ、背負っているリュックサックにはkintoneエバンジェリストと記されています。
そうした立場ですが、堂々と拝聴しました。初心に帰って、JUST.DBへの期待も懐疑も込めて。
まず、JUST.DBは先行者であるkintoneを相当意識していることを感じました。
画面デザインやアプリの作り方など、kintoneを意識しつつ、kintoneにない点を埋める配慮がされていました。
また、kintoneで言う帳票プラグインやkrewdataに相当する機能も最初から標準機能として付いています。さらに、AIを用いたアプリ作成支援機能は強力だと感じました。
kintoneに足りないと思われる点をカバーしているので、kintoneエバンジェリストとして参考になりました。
JUST.DBの現時点での弱点と言える部分も理解しました。それは、APIの一括操作、価格体系などの点です。
今後も弊社はkintoneを推しますし、そもそも弊社にはお客様にkintoneを勧める以前にkintoneを前提とした引き合いを多数いただきます。
ただ、それにあぐらをかいてkintoneを盲信してはなりません。kintoneの優位な点、不利な点を把握しておく必要があります。
JUST.DBのような競合製品を把握しておくことで、kintoneのどこにつけ入る弱点があるのかも理解できます。
私は競合だからと言って、JUST.DBを貶めるつもりはありません。むしろ、kintoneのにとっての良い刺激になって欲しいと思っています。
価格体系や機能を比較し、JUST.DBの方がお客様に向いていると判断したら、JUST.DBを勧めることも厭いません。
海外製のノーコードツールと違い、日本人好みの分かりやすいフラットデザインを採用していることも、JUST.DBの良さです。
国産のノーコードツールとして育っていってほしいと思いました。
あとはユーザーコミュニティですね。kintoneはこれが強力です。私もその中にいる一人として自負できます。
常々言っていますが、kintoneの機能を超えるノーコードツールはこの先もJUST.DB以外に国内や海外から次々とやってくるはずです。
それでもなお、kintoneのユーザーコミュニティの広がりにはそうそう敵わないと思います。
JUST.DBのユーザーコミュニティは検索したところまだあまりなさそうです。
JUST.DBは設計思想において、標準機能としてkintoneにない帳票や連携カスタマイズの機能を取り込んでいます。つまり、サードパーティが入る余地を減らしています。
それは、サードパーティがコミュニティに入る余地を減らしています。従って、コミュニティもメーカー主導にならざるを得ません。
JUST.DBのユーザーが自主的に立ち上げたコミュニティーが育っていかなければ。
ここで言うコミュニティとは、JUST.DBを担いでシステム構築をする会社のコミュニティーではなく、実際にオペレーションを行うユーザーが自主的に作るコミュニティーです。
それは逆に言うと、サイボウズさんがユーザーコミュニティーを軽視した時から、他社の競合製品に凌駕されるリスクが生じることでもあります。
今回は、そうした意味も含めてkintoneを客観的に見る良い機会になりました。
最後になりますが、JUST.DBには本当に頑張って育ってほしいと思います。