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5月15日 福島の今に対する偏見を取り除く旅

5月15日ですね。

この連休に福島に訪問したことで、私の中で少し荷が下ろせたと思っています。
荷というのは、被災地に対する後ろめたさです。


私は阪神淡路大震災の被災者です。当時は様々な経験をしました。
https://www.akvabit.jp/あの日から20年/

それから10数年の時をへて、東京に住み、結婚し子供もいる状態で起きた東日本大震災。
当時、私は常駐先で仕事をしていました。ただ、たまたま3/11の当日は休んでいました。そのため、被害に合わずに済みました。
それ以来、被災地に行こう行こうとしていながら、仕事にかまけてなかなか行かれずに日々が過ぎていきました。


家族でスパリゾートハワイアンズに行き、50キロほど先の原発の状況に胸を痛めたのは、2013年8月。
その少し前に、次女が町田市の学童のイベントで飛ばした風船がスパリゾートハワイアンズの近くのゴルフ場まで飛んだことで、ゴルフ場も訪問しました。
またある日には、関西に帰った際、行きつけのバーで被災地でボランティア活動に従事した、私の人生の師匠と目する方から、水没して泥を被った酒を振る舞ってもらったこともあります。
また、2016年にはkintoneのイベントで郡山に2度ほどお呼びいただき、風評被害に苦しむ地元の皆さんの思いを受け取りました。
その訪問の際は、福島の皆さんの温かさに感動しました。

そうした経験をしていながら、福島に行けずにいた理由。
それは、仕事の忙しさもさることながら、自分の中にあった放射線への恐れと偏見でした。なんとか偏見を取り除こうと近くまでは行ってみたものの、やはり自分の中にある放射線への恐れは拭えませんでした。


今回、福島に行こうと思った一番の理由は、その偏見を見つめ直し、正すことです。
そして、背負い続けていた後ろめたさを少しでも軽くすることです。


原子力災害伝承館やとみおかアーカイブ・ミュージアムや廃炉資料館では、そうした放射線についての知識を学び直しました。
また、実際に爆発した原子炉から二、三キロの地点をうろうろとし、草むらにも入りました。

そうした行動や学びから、私の中の偏見や恐れは相当払拭できたと思います。


ただ、帰還困難区域の境目の廃墟の近くの草むらを歩いたり、他と比べて明らかに高い空間線量を示すモニタリングポストを見たりするたびに、ざわつく心を抑えられませんでした。まだ恐れは残っています。

もう、除染作業はかなり進んでいます。立ち入り可能な区域の被曝線量については身体に影響がないことが証明されています。
福島の農産物についても同じように。


ですが、まだ、世の中に偏見はあるようです。
無理もありません。私も今回の訪問前までは、偏見を自覚していましたから。
でも、もうそろそろ、そうした偏見は取り除く時期です。


今回の旅で、偏見はかなり私の中から取り除けたと思います。
上に挙げた施設でも、放射線や放射能に関する啓蒙資料は数多く用意されていました。私も持ち帰って読んでいます。
それ以外にも、訪問から十日弱の間に、震災や原発事故に関する本も五、六冊ほど読みました。


あとは、私からの発信です。
もしそうした偏見を持つ人がいるようなら、私からも安全をアピールしたいと思います。

長年、訪問できずにいたもやもやを払拭するためにも。

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Yoshikazu Nagai(長井 祥和)
ありがとうございます。 弊社としても皆様のお役に立てるよう、今後も活動を行っていこうと思います。